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「鬼滅の刃を5話までみたけど結構面白いね」ってことを堅苦しくもなるべくわかりやすい表現でコメント

 今更感が否めないが、人気アニメ「鬼滅の刃」を5話(原作の1〜2巻)までAmazonプライムで見た。自分の周りを見ると、少年(身体が大きい=大人連中含む、いわゆる大友)からも腐女子からも好評の作品のようだ。そんな中で自分だけ見ない・知らない訳にはいかない。 

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:吾峠 呼世晴
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/06/03
  • メディア: コミック
 

 ご存じない方はググっていただきたいのだが、ざっくり言うと家族を殺された主人公・炭治郎<たんじろう>が家族の仇打ちと、唯一生き残ったが「鬼」にされてしまった妹・禰󠄀豆子<ねずこ>を人間に戻すために奮闘する物語である。原作漫画は週刊少年ジャンプで連載中とのこと。とりあえず現時点で、自分なりに作品の魅力を分析してみた。

 

アップデートした「子連れ狼」

 「鬼」になった禰󠄀豆子を連れて旅を始める炭治郎。鬼は日光に弱いので、日中は禰󠄀豆子を籠(後に背負い箱にチェンジ)の中に入れ、炭治郎はそれを背負って移動している。この光景を見て「あー、これは子連れ狼だな」とピンときた。作者が意識したかどうかは未知数だが、柳生一族に妻を殺されて復讐の旅をする拝一刀と息子・大五郎のオマージュに見えた。

 「子連れ狼」は江戸時代の話だが、時代設定を大正時代まで引き上げてより若い人物が似たようなことをやっている…。しかも拝一刀は登場した段階でめちゃくちゃ強い殺し屋だったが、炭治郎は山仕事でちょっと足腰が強いだけの少年。このキャラクター(人物の意)を踏まえた上で序盤のストーリーを眺めていくと、心にグッとくるものがある。

ジャンプ三大原則の順番を入れ替えている

 週刊少年ジャンプの三大原則と言われている「友情・努力・勝利」。ワンピースが典型的な例でわかりやすいかと思う。我々の世代なら初代ポケモンのオープニングテーマの歌詞にある「仲間を増やして【友情】次の街へ【努力】」(中略)「憧れのポケモンマスターに【勝利】」と言えばイメージしやすいかと。

 鬼滅の刃は先に努力が来ている。序盤で炭治郎を助ける大人たちとの関わりはあるが、それは友情ではない。鬼と戦う集団・鬼滅隊に入隊するために修行するが、その最中に出会う2人と心は通わせられたが友達になれたとは言えないだろう。どうやら仲間になるのは、共に鬼滅隊入隊試験を受けたメンツになるらしい。

 鬼滅の刃は「友情・努力・勝利」のジャンプ三大原則の順番を変えて「努力・友情・勝利」の流れにしており、目新しいストーリーのように見えるが基本は抑えている。そこがファンを引きつける要素となっているのだろう。

ファンタジー系2次元作品と相性が良い時代

 知る限り、大正時代は「サクラ大戦」シリーズや「デビルサマナー 葛葉ライドウ」シリーズなど人気ゲーム作品の設定に時代採用されている。挙げた2作に共通することは「魔物が出てくるファンタジー作品」である。どうやらファンタジー系2次元作品と大正時代は相性が良いらしい。時代を象徴する「大正ロマン」がそうさせているのかも知れないが、理由はよくわからないので別な機会に検証する。

 ご多分に漏れず「鬼滅の刃」もそれに当てはまっており、和風ながら独特の世界観を構築している。同じジャンプ漫画「銀魂」にちょっと似てるところがあるかも知れない。既視感はあるが違和感もある…そんな感じ。ただし後者は銀河文明を取り入れた江戸時代という設定のSFである(作者もそう言ってるらしい)。

心理描写を言葉で細かく説明している

 描写と勢いで話を進めるジャンプ漫画(超偏見)の中で、主人公・敵サイドともに心理描写が細かく描かれている。しかも言葉でかなり丁寧に説明されており、時には敵にも同情してしまいかねないレベルだ。文筆を生業にしようとしている自分から見て、言葉で説明できるということは作者がそれぞれのキャラクターをしっかり設定していることを証明できている。だからアニメ化して声がついた時により面白いと感じられるのだろう(連載では元からそこそこ人気があったそうだが、アニメ化した結果スマッシュヒットしたそうだ)。原作未読勢の私でもここまでわかるくらい、物語の質が高い作品だと思う。

 

 …と、ここまで私見をざっくり述べたが、既にアニメは26話まで制作・公開されており、2020年内に映画化する話もあるそうだ。まずは残りの21話の観賞を終えるところを目指して行こう。見終えた頃にもう一度私見を書こう。