以前、パチンコ業界の業界誌を目にする機会があった。
拝読した時に印象に残ったトピックスが「依存・規制と射幸性のバランスをいかに取るか」だったが、その中に記されていた「射幸」という耳慣れない言葉にちょっと怯(ひる)んだ。意味は「偶然に得られる成功や利益を当てにすること」(射幸/射倖(シャコウ)とは - コトバンクより)。ギャンブルの特徴を一言で表している業界用語として扱われがちだが、つまるところ他力本願ならぬ「タナボタ本願」である。
ビジネスとしてのギャンブルの是非は一旦置いといて。人々のパチンコ離れが進み、ギャンブル依存対策のための規制も厳しくなる中で、業界は諸課題と向き合いながら、顧客の「射倖」を満たすための企業努力を惜しまない。
話は変わって、大学時代に勉強した学問で「人間は、神が自分に似せて作ったもの」と習った。意図的に生み出される「偶然」を手に入れたくて、湯水の如くお金を費やす人間を見ると「神とやらも、偶発的な出来事に振り回されてみたいドMなところがあるのだろうか」と考えることがある。しかし、万が一この予想が当たっていたら、いざという時にお願いするのが不安になり「苦しい(困った)時の神頼み」という諺(ことわざ)が通じなくなる。
この話は忘れよう。

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