スーパーいわちゃんねる!

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ウルトラシリーズと女性活躍のことを書いていたら、最終的に特撮布教のあり方を考えていた件

 現在放映中の「ウルトラマンタイガ」で、主人公・ヒロユキが属する民間の警備組織E.G.I.S.の社長=ボスが佐々木カナという女性である。令和初ウルトラマンで、ついに女性トップが出たか〜という感じである。第6話「円盤が来ない」では、カナが以前勤めていた組織の方向性に疑問を持ち、退職して自ら起業する経緯が語られている。

 その前はオペレーター・ピリカちゃんが「仕事辞めたい」と悩む同世代の女の子を励ます回となっており、2人の女性がそれぞれの考えを持って活躍する様子は多くの女性にとって心強いものになるのではないだろうか。


『ウルトラマンタイガ』第6話「円盤が来ない」 -公式配信- "ULTRAMAN TAIGA" Episode 6 -Official-

 遡(さかのぼ)れば、平成3部作の初弾「ウルトラマンティガ」で、主人公・ダイゴ隊員が属するGUTSを率いていたのはイルマ隊長という女性だったが、ガッツは地球平和連合TPCの一部署であるため、組織全体のトップではなかった。

 さらに昭和時代に目を向けると、ウルトラマンのフジ隊員やウルトラセブンのアンヌ隊員らが臆することなく戦線に向かう姿が印象に残っている人も多いのでは。生身の人間が性別を問わず未知の脅威に立ち向かっていく姿を一貫して描き続けているのはウルトラシリーズだけだろう。

 比較すると、スーパー戦隊シリーズでは歴代で常に紅一点が活躍していた(除くサンバルカン)。平成に入ってからは忍者戦隊カクレンジャーのニンジャホワイトが初の女性リーダーになったり、未来戦隊タイムレンジャーのタイムピンクがミュールを履いたりして都度話題にはなっている…が、最近の傾向を見ると基本は「女性=作品の華」という位置付けだろうなと見受けられる。

 仮面ライダーは昭和は論外(※電波人間タックルはライダー扱いではない)だし、平成以降も本編に登場する女性ライダーがファム(龍騎)→朱鬼(響鬼)→マリカ(鎧武)→ポッピー&ニコ(エグゼイド)…と、全作品に出ているわけではない。女性ライダーは「男社会に颯爽と現れた超有能女性」という扱いがなされているように思える。令和初作品「仮面ライダーゼロワン」ではバルキリーという女性ライダーが登場するそうだが、彼女がライダー世界における女性活躍の突破口になってくれるといいなぁ。

 

 同性として特筆すべきは、ウルトラシリーズの女性同士は大体仲が良いこと。ピリカちゃんが年齢が干支一周分以上も離れているカナのことを「カナちゃん」と呼んでいたし、先述したGUTSでもイルマ隊長とレナ隊員は良い関係を築けていた。他には?と聞かれてパッと思い浮かぶのは「ウルトラマンガイア」の敦子とジェシーのオペレーターコンビ。現在Youtubeで週1回公開されている「ウルトラマンネクサス」の女性隊員は、2人ともクセは強いが腕はホンモノ。なので、スキルを通じて互いを認めあってる印象だ。カッコイイ…。

 今年、LOFTが打ち出したバレンタイン広告で「女性5人が表面上は仲良くしているけど、裏では足を引っ張り合いギスギスしている…よね!?」という内容を打ち出したら炎上した件がある。

news.livedoor.com

 俗に言う「給湯室の会話」のイメージから「女ってそんなもんじゃないの?」と思っている世の男性も多いだろう。私自身、前職のクソお局で苦労したので否定はしないが「女性同士で常にギスギスしていたい訳でもないし、できるなら穏便な関係を構築したい」と願っている。最終的には為人(ひととなり)と相性に委ねる部分が大きい…ということをご承知おきいただきたい。というか、そう思っている人が多いからLOFTのプロモーションが炎上したのかも知れないな。

 そう考えると、円谷プロは世の中をよく見てるよなぁ…と。一概に「仲が良い」と言っても色々な表現の手法があるが、女性に媚びもしなければ一部の性癖に刺さりそうな百合百合した描き方もしない。隣の家や会社で起こってそうなナチュラルなやり取りで、見ていて安心できる。

 …お?ということは特撮布教にウルトラシリーズはちょうど良いのか?あとはどの作品から入ってもらうかだな…。うーん、これは次の機会に考えよう。

 そういえば、制作が発表された「シン・ウルトラマン」はその辺の良いところ…というか「味」をちゃんと描いてもらえるのかな。ファンが眉間にシワを寄せるようなものにならないことを期待している。とっても心配。

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  ウルトラマンタイガ、タロウの息子という設定だけど今のところタロウを彷彿とする要素がないんだよなー。