上映終了間近の「平ジェネ」を観に、近くの映画館に滑り込んできた。
平成仮面ライダーが共闘する劇場版「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」の第3弾。2000年に放送を開始した平成仮面ライダーシリーズの1作目「仮面ライダークウガ」から、18年9月に放送開始し、平成最後のライダーとなる20作目「仮面ライダージオウ」まで、歴代の平成ライダーが結集する。仮面ライダージオウこと常磐ソウゴと仮面ライダービルドこと桐生戦兎の世界で、それぞれ仲間たちが次々と記憶を失っていく異変が発生していた。そんな2人の前に、すべての歴史を消し去さろうと企むスーパータイムジャッカーのティードが現れる。ティードはアナザー電王とアナザーWという強力な手先を差し向け、シンゴという少年を追っていた。シンゴを守る戦いの中で、ソウゴは仮面ライダー好きの青年アタルに出会うが、一方の戦兎は、ティードに洗脳されて操られてしまい……。
実はビルドもジオウもまともに視聴していないが、SNSにいる皆さんのおかげで多少のネタ知識がある。平成ライダーを最低2〜3作品ほど見たことある人なら楽しめる内容じゃないだろうか。何点か、素直に思ったことを書き記す。
「こんなの良ちゃんじゃない!」
今回の敵はスーパータイムジャッカー・ティードと名乗る佐藤健。仮面ライダー電王の出演からはや十数年、最弱スペックの主人公・野上良太郎役の時よりさらに演技に磨きがかかっている。ライダーが悪役として帰ってきた前例として剣でカラダガボドボドのライダーとして活躍し、フォーゼで部下に悩まされる中間管理職悪役として帰ってきた某ダディャーナザンがいるが、その存在が霞む…いや、忘れ去られるレベルの凶悪っぷりを見せる。鳥肌必至、腐女子号泣。薄い本は厚くなりそうだけど…。
カズミンは映画でもカズミン
仮面ライダーグリスこと猿渡一海カズミン。私服がダサいホテルおじさん・ナイトローグこと氷室玄徳とともに戦線復帰するが、安定のドルオタ、安定の瀕死、安定のヒゲとの掛け合いを見せる。ビルドファンなら泣けるはず。ビルド見てなくてもシビれた。中の人前作ネタで「音也?」と聞かれるシーンにはニヤリ。武田航平さん最高。
ウォズは映画でもウォズ
他言無用、とりあえず祝っとけ。さすがウォズえもん、後付け設定で「運命の子」になってる可能性が微レ存。魔王の生誕にゾクゾクしてそうである。ライダーチケットの使い方は本に書いてあったのか?ツッコんだら負け。
ビルドとジオウがベストマッチ!!
ストーリーやキャラが特別被ってないのに、こんなに親和性が高いとは思わなかった。ゲイツと龍我の脳筋コンビいいなぁ。てぇん↑さい物理学者は、修理で物理(物理)の才能を発揮。みーたんとツクヨミの絡みがなかったのが残念だが、もしかして混ぜるな危険?
東映は茨城県に恨みでもあるのか?
茨城県庁前の県道を封鎖し、エキストラ500人動員してあるシーンを撮影したことは結構話題になったよね。
が、本編を見ると県道上にとどまらず、いつもの立体駐車場や広場などでも遠慮なく暴れ回る怪人&ライダー達。地上波でも散々ぶっ壊してるのに…誰か、茨城県に恨みがあるのか? 茨城県が機能しなくなったら、おいしい野菜がしばらく食べられなくなることを覚悟してほしい。特に白菜とサツマイモ。
不動の人気「クウガ」「電王」「W」
クウガは原点にして頂点、誰もが認める周知の事実。電王は先に紹介した出演者がいるだけで、何らかのシーンがあることをお察しいただければ。Wの世界観再現は置いといて、ライダーの扱いがやや雑だった点は納得いかない。
ライダーがライダーしてる!!
ほぼ全ライダーがバイクで走行するシーンは必見・圧巻。オフロードが多い中、スクータータイプのライダーもいるんだね。ただしドライブのみ普通自動車第一種運転免許。イッテイーヨ!!
ちょっと期待していたのに…
オーズのガタキリバコンボが出なかった。クロックアップに予算を取られたか。あと龍騎のドラグレッダーも。茨城県庁前封鎖も結構費用を要したのでは。
で、新元号の映画は?
平成ライダーが一堂に会する作品は今回で一区切りついたはず。プ●キュアみたいになったら大変だもんね。次はジオウ単体で映画を…やるのか?とりあえず次回も期待してる、って言っておこう。