100円ショップで買い物をしていたら、オバさんに声をかけられた。手にはもみじマーク(高齢者運転標識)。
「あなた、車運転する人?これって何歳からだったかしら?60?65?」
運転免許の学科講習で勉強した気がするが、パッと出てこない。若葉マークは念を押されまくったので覚えているが…。「スマホで調べてみますね」と言って、その場で検索したら70歳からだった。その旨をオバさんに伝えると「親切にありがとう〜」と言って、高齢者マークを売り場に戻して去っていった。まだ付けなくても良いな年齢なのだろう。
私がもみじマークを付けなければいけない年齢になった時、クルマはあるのだろうか。マニュアルのガソリン車は化石扱いされ、自動運転は誰もが知る技術として生活に溶け込んでいるのだろうか。免許はMTとATに分かれているだろうか。まだ、人がクルマを運転して移動する時代だろうか。
仮にこのまま順調に生きていけば、私もいつか年寄りになる日が来る。その時、私と私を取り巻く世界はどのようになっているのだろう。少なくとも、今よりも生きやすくて、年齢や性別、生まれ育ちなどの自分ではどうしようもできない物事や、学歴や職歴などの旧時代の物差しに囚われる事のない、自由な時代になっていてほしいと願うばかりである。