スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む平成元年生まれの岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。

嵐の記者会見で炎上している記者について

 嵐の2020年活動休止に関する記者会見で「無責任じゃないかという指摘もあるのでは? 」と質問した記者に非難が集中している。記者が質問したのは会見の後半部分、マツジュンが「コンサートを通してファンに感謝を伝えていく」と回答した後に一石を投じた。

 質問には嵐ファン以外も反応しており、大多数が「嵐を知らない奴だな、ふざけるな!」と一斉放火している。質問した記者は一切面識のない人だが四面楚歌では不憫なので、当時の状況を想像しながらちょっとだけフォローを入れてみようと思う。ちょっとだけ。

マスコミ関係者もキレた

 一般人だけではなく、テレビのアナウンサーを初めとするマスコミ関係者も軒並みキレている。

  彼らは嵐と共演し、近い位置で活躍を見てきたから言葉にせずともわかる部分があるのだろう。共演経験があるメンタリスト・DaiGoも怒りをあらわにし、自身のYoutubeチャンネルでメンタリズムの観点からマスコミ批判を展開している。その動画に対する個人的なアンサーはこちら。

当日、実は人手不足だった?

 記者の人物像について自分なりに分析したところ、恐らく芸能担当じゃない。「無責任」という言葉のチョイスから察するに、普段は政治系の担当だろうと予想した。国会や行政関係の取材にあたってる記者が、政治家に向かってよく使ってるじゃん?

 なぜそんなヤツが会見の場にいたか。単純に人手が足りなかったと思われる。活動休止の速報が発表されたのは27日17時、会見は同日20時から…日曜夜に突然押し込まれた慌ただしいスケジュール。どっかのドーラみたいに40秒…ではなく、3時間で支度しなければならない。

 国民的アイドルの特落ちは、責任者のクビが飛ぶだけでは済まないだろう。もし、担当者が出張や用事で都内にいなかったら、担当外でも都合がつく別な記者をあてがわなければ…というのが、媒体側の事情と推測した。

 大変なのは記者本人。本担当と取材対象に対する精通度が違うので、現場では神経使うし疲れる。結果、KYな質問をしてしまうことも界隈ではままある。今回は、たまたま相手がたくさんの関係者やファンに支えられているビッグネームだった。彼は運が無かった、それだけのことだ。

前言撤回、新たな見解

 …と、ここまで書いたところで、記者名と所属が判明。スポニチの方だった。

 おぃぃぃ!!!媒体そのものが芸能情報ガチ勢じゃないかぁぁぁ!!!前言撤回する。今回の炎上の原因は「スポニチ記者がテレビの存在に油断した結果」と再分析した。

 新聞・雑誌などの紙媒体は、取材で得たエッセンスが「記者」というフィルターを通して濃縮され、情報として世に流れる。だから、取材の段階で多少の不手際があっても誤魔化すことができる。対するテレビは、取材の様子や得た情報ありのままに撮影する=記録するので、何時たりとも相手も自分も逃げられない。撮影クルーの様子を見ていると、特に会見の場では質問の文言一つにも細心の注意を払っている。

 一連の出来事は「新聞記者のKY発言がテレビの映像として残される」という、皮肉な結果になってしまった。例えるなら“映っちゃいけない舞台裏が映っちゃった”感じ。性質上、新聞記者はどーしても映像媒体に弱い・疎いが、取材対象によってはテレビの撮影クルーと鉢合わせが避けられないこともある。こればっかりは、本人が足元をすくわれないよう意識するしかない。

 「アナウンサーたちが意見しているのは、マスコミの自浄作用か?」という意見を見かけたが、そんな意図があるはずがない。同業者潰しを兼ねていると見た。そうじゃなかったら、自社質問ではないあのシーンを放送には使わない。

 マスコミは同業他社の不祥事をボロッカスに叩く。特にテレビ関係は顕著で、ひとたび何かが起きればその他全社で袋叩きにする。新聞社もそのようなことが全くないわけではないが、どちらかといえばテレビよりうまく住み分けできているため、時には協力することもある(連名で広告出したり、特別紙面の合同発行したり→震災から3年の節目、岩手日報・河北新報・福島民報が号外発行 | 宣伝会議デジタル版)。でもやるときはやる。

爪痕というか…

 ところで、彼の質問は本当に人々をイラッとさせるだけだったのだろうか。記者は時に、読者・視聴者の代弁者になることもある。人間の数だけ意見はあるし、多様性が認められている現代社会において、皆が足並みそろえて同じ見解を持つ必要はない。そう感じている人も少数派だが「いる」ということは理解しなければいけないし、ボコボコにして排除してもいけないと思う。

 「無責任」という言葉になったのは、記者が今日まで彼なりに嵐に期待し、報道という立場を通して応援してきたからではないだろうか。無責任を「裏切り」という表現に置き換えると、個人的にはしっくりくる。

 スポニチ記者への風当たりが強いコメントが散見される中、擁護している人が1人だけいた。エコノミストの伊藤洋一氏だ。

 一方、コメンテーターを務めるエコノミストの伊藤洋一氏は「僕はあの質問は必要だったという風に思っている。マスコミの人間だったら、あれは誰かが聞かなきゃいけない」とコメント。

 「これだけ国民的アイドルになっているのに、大野さんていう1人の方の思いもあって、グループ活動を2年後なんだけど休止するじゃないですか。それについてはどういう思いがあるんですかっていう言葉を、無責任という単語を使って聞いたんだと思う」と想定し、「記者会見に緊張が走るのはいいことであって。そこから真実があぶり出されることがあって」と見解を示した。

嵐会見「無責任」質問を「グッディ!」で激論…三田友梨佳アナ「とっても失礼」伊藤洋一氏「あの質問は必要」 : スポーツ報知

 報道関係者ではないので説得力に欠ける部分はあるが、確かに「記者会見時に必要な質問」というのは存在する。あの質問がそれに該当するかどうかは判断に悩むが…。もし彼が、質問しなくても別な記者が5人に投げかけていたかもしれないが、会見が穏便に済みそうになっていたところで、その流れを断ち切るブレイブがあった記者があの場に何人いただろうか。

 彼は爪痕を残したかったのではなく、記者としてやるべき仕事を全うした。結果的に炎上しているだけのこと。委縮することなく、今後ますますご活躍されることを願っている。