スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む平成元年生まれの岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。

丸森町と私

 先の台風19号で、宮城県最南端の丸森町が阿武隈川の氾濫で大被害を受けたそうだ。亡くなられた方のご冥福と、被害に遭われた方の1日も早い復旧・復興をお祈りする。

 同じ宮城県の出身者として心が痛む。東日本大震災で比較的被害が少なかったのに隣県で起きた福島第一原発事故で放出された放射線物質の影響を受け、農産物の出荷に悪戦苦闘しながらも最近やっと落ち着いてきた…という丸森町が一体何をしたというのだ。地球は宮城県に一体何の恨みがあるんだ。岩手宮城・内陸地震、東日本大震災、関東・東北豪雨での渋井川決壊に続いて今回の阿武隈川と吉田川の氾濫で、直近10年くらいの間に県内各地が災害でフルボッコにされている。考えたくはないが、もしも蔵王山が噴火したら県内ほぼ全域が何かしらの災害によって被害を受けることになる。蔵王山だけはなんとか堪えていただきたい。


丸森町 PR動画

 話は変わるが、個人的に丸森町には親戚縁者も友人知人もいないが、以前から好印象を抱いている。

 小学生の頃、宮城県の自治体について学ぶ授業があった時に、私の班では丸森町を調べることになった。同じ班のさっちゃんが「あたしのおばあちゃんが丸森町にいるから」というただそれだけの理由(私は似たような理由で田尻町をプッシュしたが認められず)で決定し、町の紹介パンフレットを取り寄せるために依頼の手紙を書いて役場に送った。他の班もそれぞれの担当自治体に依頼文を作って出した。今ならメール1本で済む話だが、当時はパソコンや携帯電話・インターネット黎明期。のちに「情報教育モデル校」的なものに指定される我が母校でもWindowsのデスクトップが導入されていなかった頃の話である。

 翌週、全自治体からパンフレットが入った封筒が送られてきたので自分たちで開封した。送付状のほとんどはワープロ文書で、多くの自治体が課長クラスの職員対応。よくて首長の直筆サイン入り。

 そんな中、丸森町だけは違った。高野正道町長(当時)がオール直筆で手紙を添えてくれていた。 うろ覚えだが「丸森町に興味を持ってくれてありがとう。丸森町は雄大な自然が迎えてくれる素晴らしい街です。いつでも遊びに来てください」という趣旨の内容だった。班員全員で「SUGEEEEE!!!!!」と大興奮し、クラスのみんなに見せて回った。一番驚いていたのは担任だった。

 大人になってあの出来事を振り返り「町長、もしかして暇だったんじゃね?」と疑ったが、当時は平成の大合併前でもっと小規模で暇そうな自治体は他にもたくさんあった。そんな中で小学生のチビガキ相手でも真剣に向き合い、文面を通して歓迎してくれた高野町長と、丸森町全体への個人的な印象が超絶アップしたのは言うまでもない。20年以上経った今でもあの衝撃と感激は心に残っている。

 残念ながら高野町長は亡くなられたそうだが、町民葬が執り行われたところを拝見すると町民からも親しまれていた様子が伺える。あの手紙通りのお人柄だったようだ。高野町長は、今回の丸森町の被害をどのようにご覧になられているだろうか。