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元コンビニアルバイターがぶっちゃける「恵方巻き問題」

 今日は節分。千葉まで赴きピーナッツを仕入れて豆をまきたいところだが、仮住まいのアパートを汚すわけにはいかない&片付けも豆食べるのも大変なので控えておく。

 このシーズンになると必ず話題になるのが「恵方巻き問題」。毎年、ツイッターでコンビニ各店舗に課せられたノルマや、スーパーの売れ残りの告発が匿名で相次いでいるが、売る側は反省する気配がない。今日のニチアサ前の情報番組でも、兵庫県の山奥で大人気の手作り恵方巻きを取り上げて「ほーらこれで恵方巻き食いたくなったろ!?黙って近所のコンビニやスーパーで買ってこいよオラァ!!」と言わんばかりの映像を流す。小売系のスポンサーに指示されたのだろうか。

 私が学生時代にアルバイトしていたコンビニでも、恵方巻きの販売目標(事実上のノルマ)はあった。店は10年近く前に閉店したし、話しても時効だろう。今は当時と状況が変わっているかもしれないが、「ノルマの設定」「バイトが買わされる件」の2点について覚えている限りのことを話す。

 

 まず「ノルマの設定」について。当時、私が勤めていた店の販売目標は、本部から派遣され各店舗の動向を監視している「マネージャー」と言う役職の人物が決めていた。数量は店舗の売り上げに応じて設定され、売り上げトップ10に入る店舗が200本以上を目指す中、私が在籍した店は潰れるくらい売り上げが少なかったので「目標50本」という超イージーモードで臨んでいた。店の担当マネージャーは状況を熟知している方だったので、特段の期待をせず「目標の8割くらい行けたらいい方じゃないか?」という感じでゆるーく見守ってくれていた。

 あくまで予想だが「マネージャーにも販売目標があり、担当店舗の力量に応じてハッパをかけていた」のではないだろうか。私がいた店舗がダメダメでも他の優秀な店舗で補填し、プラマイゼロにできれば問題ない。もし、無茶苦茶なノルマをふっかけられている店舗があるなら、マネージャーに原因があると見ていいだろう。過度な期待をかけられているか、売り上げがマネージャーの担当店舗の中で良い方か…どちらかの可能性が高い。

 

 そして「バイトが買わされる件」について。私がいた店舗は直営店(運営元が本部)だったので売り上げが多少悪くても目をつぶってもらえたが、それでもある程度の数字は上げなければいけない。アルバイトのメンバーは学生や一人暮らしが9割を占めていたので、店長は目標値を1人3本に設定した上で「自発的な協力を、可能な限り求める」としかアナウンスしなかった。私は家族全員分を予約して買ったが、東北地方で恵方巻きがPRされ始めたばかりだったので、興味本位で一番安かったものを買っただけ。総額3,000円ほどだったが、自分が稼いだお金で家族が喜ぶ姿を見られたことが嬉しかったし、グレードが低くても快くOKしてくれた店長に感謝している。

 直営店に対してフランチャイズ(FC)店は、目標値を達成できなかった場合「契約打ち切り」の判断材料にされる恐れがある。もし、勤め先がFC店で恵方巻き購入を促されたとしたら、各店舗の責任者(店長、オーナーなど)の意向が大きく影響していると考えられる。この問題は、各企業(本部)のFC店に対する考え方や接し方が変わらない限り、無くなることはないだろう。→恵方巻の悪質なノルマ問題、背景にはコンビニのFC契約形態 契約打ち切り恐れ「本部に従順にならざるを得ない」 | キャリコネニュース

 今だから言えるが、私のバイト先では店長が予約分の恵方巻きを発注し、当日店頭で売ることで販売目標をクリアしていた。もちろん、売れ残り分は廃棄になっていたし、いろいろと問題がある裏技的な手法だが、似たようなことをやっている店舗が他にもあるんじゃないだろうか。

 

 私自身、恵方巻きを食べる習慣はないが、具が豪華だしおいしいので嫌いではない。諸問題を踏まえて、コンビニやスーパーで既製品を買う時代はそろそろ終わりでいいのではないかと思う。いわゆる手巻き寿司の延長にある物なので「自宅で作る恵方巻きセット」を作り、それを売るのはどうだろう。ご飯は各家庭で準備できるだろうから、海苔、具、寿司酢、す巻きをまとめて売ればいい。売れ残っても、具を刺身や野菜スティックにして食べられるし、廃棄する場合も既製品より少なくなるのではないだろうか。そして手作りにすることで習慣が生まれる。恵方巻き商戦の最大の失敗は「習慣が根付く前に販路を拡大してしまったこと」にあると分析しているので、手作り恵方巻きが戦略が成功すれば消費者が既製品にも目を向けるようになるのではないか。

 明日以降、今年の恵方巻き商戦の結果が各方面・分野から報告されるだろう。豊かな食文化に恵まれている日本だからこそ、改めてそのあり方を顧みる時期に差し掛かっていると思う。