地元、キャリア、同棲ルームシェアしてたパートナー…色んなものを捨てて東京に出た。平均寿命の3分の1を迎えると、いろんなものを一度見直してリセットしなければならない時期に差し掛かるようだ。厄年も近いもんね。
明日の朝、私はまた1つの別れを経験しなければならない。
掛け布団だ。
家族の次に付き合いが長いんじゃないだろうか。記憶を辿ると兄弟が生まれる前後からいるあるので、少なくとも25年くらいは使っている。カバーをかけているので表面からはわからないが、本体が人に見せられないほど変色してボロボロになっている。
病める時も健やかなる時も、いつも温かく包んでくれたのがこの布団だった。辛いことがあって、泣きながら頭の上に被ったのもこの布団だった。引っ越してもずっと一緒だった。人間以外で私のことをなんでも知っている、一番の理解者じゃないだろうか。愛着があるからこそずっと一緒にいてほしい反面、お役御免して休ませたい気持ちもある。
粗大ゴミ処理券を買ったのはいいものの、3日ぐらい悩んだ。打ち直しに出す選択肢もあったが、ググッた結果掛け布団の平均寿命(10〜15年)を余裕で超えていることを知る。私のエゴだけで使い続けるのはかわいそうだし、今日まで布団としての仕事を全うしてくれた…それだけでありがたいじゃないか。「ゆっくりさせてあげよう」と思い、粗大ゴミに出す決断をした。
ふと、スヌーピーの仲間で、お気に入りの毛布が手放せないライナスを思い出した。彼なら今の私の気持ちをわかってくれるだろうか。「心中を察することはできるけど、僕は手放したことがないから100%は理解できないよ」と言われるかもしれないな。
ありがとう布団。君のおかげで毎日ぐっすり眠れたよ。次は君が眠る番だ。仙台から遠く離れたところで送り出さなければならないことを許しておくれ。そして、どうかゆっくり休んでね。

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別れてすぐ、次の相手と付き合うって最低ですかね。