目の前にベッドがあり、祖父が横になっている。祖父は10年以上前に亡くなっているので、すぐに「あ、自分は今夢の中にいるな」と気付いた。私の隣には母がいた。
祖父が身体を起こそうとしたが、よろけてしまったので慌てて抱きかかえて支えた。母は「売店で必要なもの買ってくる」と言っていなくなってしまった。どうやらどこかの病院の一室らしい。
祖父は、自分の母校に私が入学したことを喜んでくれたが、私の大学卒業を見届けることなく旅立ってしまった。私は祖父を抱きかかえ、泣きながら「じぃちゃん…私、じいちゃんがあの世で誇れる孫になれたかな?」と尋ねた。
祖父は私の背中をポンポンと撫でてこう言った。
「まぁな。前より人気あるしな」
ここで目が覚めた。
えっ、ちょっと待って…
「人気」って何?
もう一度確認する。ごめん、
「人気」って何?
故人が夢に登場する場合って、感動的なエピソードが多いじゃん?こんなに疑問が残るケースは珍しいのではないだろうか。
祖父は何を言いたかったんだろう…とりあえず、私のここ最近の頑張りは認めてくれているらしい。
最近、ロクな夢見てないな…。