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人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

上京の受難・運休遅延編

 このシリーズは、アラサーで仙台から上京した岩崎が食らった数々の受難を記録するものである。  

 

 「電車が止まる」

 

 上京してご多分にもれず電車通勤になったが、半年経って初めて「通勤時間帯の人身事故による電車運休・遅延」を経験した。社内規則で自転車はNG。動いている他路線まで移動も考えたが、その際かかった運賃は自腹だろう。大人しく最寄駅で電車を待つことにした。

 静かな駅のホーム。この時間はいつもなら線路を各停・快速電車がバンバン通るのに、この日は30分待っても1本も通らない。誰も一言も喋らないが、みな苛立っていることだけは汲み取れた。そしてちびっ子がギャン泣きする声と、駅員の「電車が遅れて大変申し訳ございません…」というアナウンスだけが虚しく響いていた。電車の行き先を示す電光掲示板は、時刻部分だけ消されて表示されている。

 予定の30分遅れで電車が来たが、前駅までの乗車客で車内は超満員。ギュウギュウ詰めなのは我慢するとしよう。何とか乗り込めたが、今度は電車がダイヤの乱れでスムーズに運行しない。先行電車との調整で、普段は止まらない駅や線路上で少なくとも5回、1回につき5分以上は停車した(停車回数は面倒になって途中で数えるのやめた)。

 終点のI駅に着いたのは乗車して約1時間後。平時より3倍も時間がかかった。駅は普段でさえ人が多いのに、さらに人で溢れかえっていた。改札から駅出入口に抜けるまで、やはりいつもの倍以上の時間がかかった。

 仙台にいた頃、交通関係で困ったことはあまりなかった。バスが積雪でスリップした普通乗用車に足止めされ、別な路線が通っているバス停まで雪道をコケながら歩いたことがあるが、徒歩圏内にバス停があったのでまだマシ。これを苦労と位置づけてしまったら、他の東北エリアから怒られるだろう。ちなみに積雪に関して仙台は東北最弱のため、雪が積もったら電車もバスも麻痺するので諦めるしかない。

 あと、大学時代のバイト帰りに地下鉄南北線のどこかの駅でボヤ騒ぎが起こって電車が止まり、バスの振替輸送で帰ったことがあるが…激レアケースなのでこれはノーカウントだ。

 …という諸々を思い出し、「私はこれまで、交通に関しては恵まれた場所に住んでいた…」ということを知った。電車が止まると人間も止まる、それが東京。

 最後に、亡くなった方の冥福を祈るとともに、復旧作業にあたった鉄道関係者に敬意を示したい。早朝の事故にも関わらず、昼過ぎくらいにはほぼ通常ダイヤに戻っていたのには驚いた。先日の京急線脱線事故の時もそうだったが、日本の鉄道事故に関する対応力はすごい。

京急電鉄のひみつ

京急電鉄のひみつ

 

 

*ほかの「上京の受難シリーズ」はこちら

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