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人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

【ドラマ感想】トクサツガガガ第7回(終)「スキナモノハスキ」

 今週はもう放送ないんだね…。

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 前回はお母ちゃんにビンタされ、ビンタを返した叶。「なんで兄ちゃんも私も実家に寄り付かなかったかわかる?…アンタのこと嫌いだからだよ!…鍵返して」あぁ、お母ちゃんの心にもダメージが…。泥試合の末、お母ちゃんが帰ってバトル終了。2人前の鍋は叶がおいしくいただきました。

 北代さんに事の顛末を話すと「相手がそうなら、遅かれ早かれそうなるしかなかったのかもね」と。理解し合えると思ったのが間違いだったのか…。で、叶の妄想で怪獣の如く巨大化するお母ちゃん。ミサイル攻撃の雰囲気やアングルがどう見てもシン・ゴジラです。本当にありがとうございました。松下由樹の事務所、このシーンにOKを出したのか…寛容だなぁ…。

 「いろいろモヤモヤするわね。吉田さんのこととか」あっ…(窒息する吉田さんファン)。普通は友達より彼氏優先、だよなぁ。吉田さんも普通の女性だったのか?仲良くなってからそれほど長く経っていないことを思い出す叶。私は吉田さんの友達なのか?そんな中、同僚のマイさんが(デキ婚?)寿退社するとの情報がユキちゃん経由で入ってくる。お母ちゃんが言っていた「一人(独り)になるよ」が現実になる可能性が浮上し、不安に襲われる叶。自分に自信が無くなったり、迷ったりするのも仕方がない。叶の年頃(24歳前後)って、何かよくわからないんだけど周囲の結婚ラッシュ第一波が来るんだよね。私もそれくらいの頃、Facebookタイムラインでそんなに仲良くない人の結婚報告ばっかり流れてきたのを眺めてたなぁ。…歳の話はもういいです(第3回より)。

 兄・望がライブ参戦ついでに叶の家を訪ねる。望が「お母ちゃん、あれから落ち込んどるよ。今回は相当こたえとるみたいやけどなぁ」と教えると、叶は「お母ちゃんのことどうしよう…」と悩む。望からのアドバイスは「自分のことは自分で決めろ」。突き放してるようでそうじゃない。妹ならこの試練を乗り越えられる、って信じてるから言えるんだよね。去り際に、望が叶から借りていたエマージェイソン最終回(最終13巻)のビデオテープを返すが、叶の家にはVHSデッキがない。時代だなぁ…ウチもないけど。

 

 「怪獣には怪獣を、大人には大人をぶつけるんだよ!」「うん、話が見えないな」

 いつもの赤(ピンク?)富士がある公園でダミアンと会うが、先日の正月映画をおばあちゃんと見に行ったことが両親にバレたらしい。特撮怪獣映画「ダゴンVSバジリコッケス」から「目には目を、歯には歯を」の精神を学んだらしく、大人の叶に対して同じ大人である両親に特撮好きを認めるよう説得してほしいと頼む。(なぜかお母ちゃんに次いで巨大化している)ダミアンの両親、雰囲気から察するに職場結婚した公務員カップルって感じ。子どもに対してあれこれ注文を付けそうなタイプだな。叶が「それは無理だ、家庭問題に他所の大人は介入できない」と断ると「そんなこと言わないで助けてよ!大人はなんでもできるんじゃないの?結局、仲村さんもお父さんとお母さんと同じじゃないか…仲村さんの嘘つき!と言って去ってしまう。

 老若男女問わず「自由と責任」はあるが、大人は「責任」の意味をしっかり理解している。だからなんでもできるけど、なんでもできるわけじゃない。ダミアン、中身はまだまだ小3だったか。時々ませたことを言うから、てっきり「大人の事情」も理解できているんだと思ってたよ。

 第5回の幼女さんとの交流シーンで「子どもは大人に(言葉で)勝てない」というセリフがあった。全くもってその通りだが、その中でもダミアンは未熟な知恵を働かせて状況を打破しようともがいている。子どもらしく純粋に、真っ直ぐに「好き」を貫こうとする健気さは、変に斜に構えてる大人も見習うべき部分があるのでは。

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 現実逃避をするように他人にはとても見せられないようなものすごい表情でテレビを見ていると、北代さんに呼び出される。店に行くと吉田さんも同席していた。「この間はすみませんでした…。彼氏のことを、言っておきたくて。彼氏…ジュウショウワンの次のシリーズのユニコーン役の俳優に似てません!?すごくそのことを、仲村さんに言いたくて!!ノロケと見せかけた、高度な特オタトークである。次回作「ファイブレイバー」は、ロゴとネーミングと役から察するにキョウリュウジャー(ブレイブ)+ジュウレンジャー(ユニコーン出てくるってことはファンタジー系?)辺りのイメージだろうか。

 「映画館で急に私たちの前からいなくなったし…」

 「あれは…私、子どもが苦手で…」(ドンマイだダミアン)

 「最近忙しくてなかなか会えなかったのは…」

 「写真の学校があったから。…言ってませんでしたっけ?」

 「言っ…てましたね。写真の学校って、てっきり彼氏のカモフラージュかと…映画も一緒に観に行ってたし…

 「映画は彼氏とだけじゃなくて何回でも観ます」

 「じゃあ…なんで私吉田さんのことでこんなにモヤモヤしてたんでしょう?」

 「…さぁ?」

 ここの!!首をかわいくかしげる吉田さんで!!最終回終了後の5週は耐えられる!!その先は未知数。吉田さんロスで死ぬかも知れない。彼氏持ちというだけで、すでに吉田さんファンの多くは虫の息のはずだが…。

 映画館で、彼氏に叶たちのことを友達として紹介したかったと打ち明ける吉田さん。「『彼氏』って言うより『友達』って言う方が恥ずかしいですね」と笑う。大人になってできた友達って特別だよね。叶と吉田さん、根が似てると言うか、通じ合えるところがあったんだね。

 「モジモジしない「すいません…」「あ、北代さんも友達ですよ」「ついでみたいに言わないでくれる?」

 カフェの支払いをしようとする叶の鞄から、エマージェイソンのビデオテープが出てくるが、先述の通り「VHSデッキがないから見られない」。それを聞いて何かを企む吉田さんの表情で、追加でもう5週は耐えられる。余談だが、このシーンの北代さんの服が修道女っぽい。吉田さんにライブチケットの入手協力を要請していたし、神=BeeBoysに身を捧げる覚悟が服装を通して具現化した…?考えすぎかな。

 

 実家のテレビでジュウショウワンを見るお母ちゃん。一応の努力は試みたらしいが、やはり叶の趣向が理解できないようだ。特撮の終盤って大体、判明したラスボスを倒すために奮起する主人公たちの姿が展開されるという、初見でもわかりやすいエピソードが多いはずだが…。それよりも、念頭に「特撮は男児が好むもの」という偏見がある限り、どんなに時間をかけても特撮ヒーロー作品の魅力を見つけることは至難だろう。

 

 任侠さんが蛍の光のメロディーを口ずさみながら「恐らくこれが最後の入荷です。次のシリーズの商品が出始めてるんで。おもちゃなら置いておけるんですが、食玩は賞味期限があるんで…」と、ジュウショウワンの食玩を箱で持ってくる。この時期になると、どんなにお店側が商品並べたくても製造側が(在庫が多少あっても大人の事情で)出荷を止めちゃうんだよね。ニチアサの1年は短い。好きな作品の終わりが近づいていることを噛みしめる叶。たった今テレビの前にいる視聴者も全く同じ気持ちなんですが、それは一体どうすれば。

 そういえば私も「特命戦隊ゴーバスターズ」のヨーコが食べてたウエハースやチョコ棒を模した食玩が、職場最寄りのコンビニから消えた時は落ち込んだ。ブルーバスターの岩崎さん(リュウジ)関連をコンプしたかった。おやつとしても量がちょうど良かったし、普通においしかったんだけど…。箱で買っておけばよかったなぁ…。

 

 吉田さんが仲村さんの家の近くにやってきた!VHSデッキを持って!

 「ウチ、ビデオは1本しかないので…」「断られると、また持って帰るの…そこそこ大変なんですよねぇ押し付けられ言われ、有り難く受け取る。帰り際に叶の家の方を振り返り、微笑みを浮かべる吉田さん。さらに5週耐えられ…いや、これは今後叶にVHSしか販売されていない(=DVD化されていない)マニアックな作品を布教するための下準備か!?最終回でもブレない吉田司令官は永久に不滅だ!!忠誠を誓おう!!早速、戻ってきたエマージェイソンのビデオを鑑賞する叶。スマホの電話着信音はエマージェイソンの効果(機械)音だったのね。この回で初めて気づいた。 

 ここから回想編。高校時代の叶可愛すぎぃぃぃぃぃ!!!!!髪の毛サラッサラ、ポカリスエットのCMに出てそう。年代的にガラケーじゃないことは気にしない。

 エマージェイソンのスーツアクター・岡元次郎さんが体育の先生役でチョイ出。スーアクといえば、平成ライダーの歴代主人公ライダーを担当している高岩成二さんが有名だが、次郎さんは高岩さんより年齢もキャリアも上。デビューから20年以上経ってもなお現役のレジェンドである。高岩さんは某ライダー作品の撮影現場でお見かけしたことがあるが、次郎さんはその作品に出演されていなかったため会えなかった(今は戦隊を中心にご活躍されているそうで)。ここで拝顔できるとは思わなんだ…。

 高校の卒業式を終えたが、部室に私物を取りに行くと自転車を走らせる叶。通学路の途中にあるレンタルビデオ屋の店主(原作によると「じいばあ」と呼ばれる名物オヤジ) に、レンタル落ちしたエマージェイソンのVHSを卒業祝いにプレゼントされ「私はね、小さい頃から映画が大好きで、70年も大好きで、店まで開いちゃって。…好きって、そんなになくなっちゃうものなのかなぁ?」と問いかけられる。「その言葉、どこかで…?」と思ったら、エマージェイソンが最終回で口にしたセリフに似てたのね。

 エマージェイソンは反ロボット社会に現れた正体不明の人型ロボット(番組公式HPより)だが、実は悪い博士が造った殺人マシーンだった。救急機の真逆を行く設定じゃん…。博士亡き今、自分を直せる人はいない。最終回、エマージェイソンは自分自身をコントロールできなくなる事態を恐れて「誰にも迷惑をかけたくない。どこか遠くに身を隠す」と子どもたちに打ち明ける。しかし、子どもたちは「僕たちを助けてくれたじゃないか!」「待っててよ!僕たちがいつか修理する方法を見つけるから!」「大人たちにも『ロボットに意地悪しないで!』って言っておく!」と、次々に励ましていく。

 「データは無くなってしまうけど、みんなを好きな気持ちは…消えるわけじゃない。人の記憶は不安定だけど、とても不思議だ。何かのきっかけがあれば、何度だって思い出せる。きっと僕らはまた会おう」

 涙する高校生の叶の前にエマージェイソンが現れる。差し出された手を取り「また…会えて良かった」と、声を絞り出すように伝える。忘れてただけ、根底にある特撮を愛する気持ちは変わってなかった。特オタ復活の瞬間である。この後、大学進学&上京して現在に至るらしい。初心に帰れる作品って大事。

 エマージェイソンのモデルは「特捜ロボ ジャンパーソン」じゃないか?という意見があるが、もっと本質的な部分というか石ノ森章太郎作品の要素をギュッと詰め込んでるって感じだな。限りなくヘヴィーな展開とか…。

 いつもの公園でダミアンに会いに行く叶。「私、お母ちゃんに謝ろうと思うの。ジュウショウワンにあきらめないことを教わった。ダミアンはどう?上手く行く方法を考えようよ!みんなで一緒に、強くなろう!」と話すも「無理だよ、できないよ…」と弱気な姿勢。そこに現れるジュウショウワンの4人!!ダミアンの肩に手を添えているチェルダがいいよね。ずっと側にいるよ!って言ってるみたいでさ。「好きな気持ちは、誰にも奪えないよ」。その後はどうなったんだろう…。2期か?特番か?

 地元(岸和田?)に帰り、昔通っていたおもちゃ屋に立ち寄る。かつての自分がお母ちゃんに否定されていたのと同時に、自分もお母ちゃんが勧めてくれたおもちゃを拒否して同じ思いをさせていたことを思い出す。そこに気づけるってことは、叶が大人になった証拠だな。実家に帰り、おもちゃ屋で買ったウサギのぬいぐるみをお母ちゃんにプレゼントする叶。もしかして、叶は初任給を特撮グッズに使った?親に対して、社会人になってから初プレゼントの可能性が。「…ありがとう」と、何かを納得したお母ちゃん。相手の「好き」を受け入れられなくても、認めることはできる。ケンカの決着はついた、ってことでいいのかな?

 最後のジュウショウワン特集が組まれたテレビきっずを、本屋で手にする叶。「奥義・非実在甥戦法」で恥を捨て、レジに向かう背中が無駄にかっこいい。無駄に。レジ係が特撮レジェンド・宮内洋ってどういうことなの…。実は、あの本屋の地下にUAOH(オーレンジャー所属組織)のオペレーションルームがあるとか、そんなことはないよね?隣にいるのはシシレオーのスーアク・森博嗣さんだよね?ん?

 「これ、プレゼント用で」もちろん…自分への!!で泣いた。スキナモノハスキ!!

 

 …終わっちゃったよー。人気作品にありがちな原作ファンとドラマから入った人の確執的なものが見受けられなかったし、制作サイドの皆さまには本当にいい作品を作ってもらって感謝の気持ちしかないんだけど…来週から何を楽しみにNHK観ればいいんだよぉー!!DVD買うし、受信料も納めるから2期作ってくださいよぉー!!と思ったら、1日にNHK名古屋放送局で開かれた緊急ファンミーティングで、最後に登壇したNHK名古屋放送局長が漢気を見せてくださると宣言したとの情報が。

NHK名古屋放送局・島田敏男局長も最後のあいさつで「これで『トクサツガガガ』を終わらせたくはない! 続編が放送できるように全力を尽くします!」とファンの気持ちを代弁していた。

トクサツガガガ:緊急ファンミ大盛況! ヒーローショーも再現 岡元次郎「これからも特撮をよろしく」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 NHKのドラマ制作許可って、会長権限レベルの話になるのか…?私は、特撮から「信じること」を学んだ。2期制作、信じて待とう。