スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む平成元年生まれの岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。

学ぶことがノルマになっている現代日本

 明日は古紙回収の日。そんな日の夜にトコトコ歩いて帰宅していたら、道端に参考書が山積みになっていた。背表紙を見てみると数学ⅡBだの英単語集だの…高校生か?どうやら持ち主の大学受験が終わったので、お役御免になる書籍たちのようだ。使い込まれている様子の物もあれば、ピカピカの物もある。総額で1万円以上は余裕でするだろう…という量だが「志望校合格」という目的が達成されればそれらはすべて紙切れ同然あり、ゴミである。蛍光灯のライトに照らされながら、ただ静かに回収車が来る時を待つ書籍たち。どことなく哀愁が漂っていた。

 受験戦争を攻略し、志望校合格を勝ち取るためには求められる「学力」を身に付けなければならない。時に自分の至らない部分と向き合い、悩み苦しみ、苦手を克服しないといけない苦行である。ほとんどの場合、それを経験するのは多感な10代の若者だ(しかも人によっては複数回)。彼らは感情を殺して、勉強をノルマとして捉えて取り組まなければやっていけないのだろう。宿題も考えようによっては良い評価(内申点)を得るためのノルマである。

 しかし、ここで気づく。学ぶことをノルマにして良いのか、と。

 少し古いデータだが、こちらをご覧いただきたい。→日本の成人の「生涯学習」率は先進国で最低 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 

www.newsweekjapan.jp

 「生涯学習」という言葉が世に浸透して久しいが、要するに「一生何かしら勉強しましょうね」ということである。日本の生涯学習率は5年前の段階で先進国最低らしいが、現状でもそれほど改善はされていないと思われる。つまり日本国民は学ぶのをサボりまくっている…とも捉えられる。この状況をもたらしているのは、クソつまらないノルマ消化をこなすことでしかうまくいかない&希望進路に進めない教育・受験制度にあるのではないかと考えた。勉強そのものが楽しくなく、嫌になるような形になっているのである。「学ぶことは苦しみを伴う」と、若者に擦り込んでいるのではないかと思えるくらいだ。これでは学習行為そのものへの意欲が失せ、もっとシンプルな「娯楽」に興味が向きやすくなるだろう。

 国の定義する「教育(=学び方を教える技法)」について。受験に関する法律は「学校教育法」だが、そのベースにあるのは「教育基本法」だ。教育基本法の冒頭にはこのように記されている。

 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
 ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。 

教育基本法:文部科学省

  教育は「個人の尊厳を重んじ」「真理と正義を希求し」「公共の精神を尊び」「豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期する」「伝統を継承し」「新しい文化の創造を目指す」ことが目的であると定義されているが、ノルマ消化が主目的となっている現状の教育・受験スタイルを省みてそれが実現できると本気で思っているのか?と、疑問を提示したところで今回はいったん終了とする。 

学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる!  公立名門中学校長の改革 ―

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  • 作者:工藤 勇一
  • 出版社/メーカー: 時事通信社
  • 発売日: 2018/12/01
  • メディア: 単行本