スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

コロナウイルスと3.11

 東北人が嫌でも思い出す、あの3.11が今年も来た。東京にいるからかもしれないが、昨年とはちょっと雰囲気が違う。コロナウイルス関連の影響でトイレットペーパーやマスクなどの日用品・衛生用品や、米や納豆などの食料品が実店舗・ECサイトともに品薄になっている。その一方で、みな用が済んだら自宅にさっさと帰っているらしく、街を出歩いているは思ったよりも少ない。テレワーク導入企業が増えているからか、なんとなく通勤電車の中も空いている気がする。

 見方によっては東日本大震災の時よりひどいかもしれない。あの頃は食料品と情報を求めて歩き回る人々と、ボランティアと称して東北に乗り込んできた「ちょっとアレな人たち」で、ある意味では街が賑わっていたから。当時はスマートフォンが世に出回り始めたばかりで、多くはガラケー持ち。つまり現在のように、頼まなくても情報からやってきてくれる時代にはなっていなかった。それがよかった部分もあり、悪かった部分もあり。ただ、出自不明のデマに踊らされている人々だけは相変わらず一定数いるらしい。買い占めも起きている。どうやら歴史とは知っていても繰り返されるもののようだ。 

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 今回のコロナウイルス騒動は津波に襲われて家を失った人たちが避難所に身を寄せているという訳でも、亡くなった方の遺体がその辺にある訳でもない。しかし経済的には確実にダメージがあるようで、噂では一部の学生が内定取り消しに遭っていると聞いた。東京オリンピックは本当に開催するのか?仮に開催したとしても外国から人が来てくれるのか?世界規模で広がっているのに…と、世相を憂うばかりである。コロナウイルス騒動の後遺症がどこまで日本を苦しめるのか、現時点では想像がつかない。誰も悪くないからこそやるせない。

 企業はこの危機的状況でピンチに立たされているところがある。休校措置で給食がなくなり、酪農家がピンチになっているのには驚いた。そんなに牛乳って学校で消費されているのか。少子高齢化だけど大丈夫か。学校の数は減る一方の中、学校給食だけに頼っていてはいずれ立ち行かなくなるのでは…と心配になる。

 逆に現状をチャンスと捉えているところもあり、休校中の子どもたちに向けたコンテンツを打ち出しているところも多数見受けられる。例えば大手出版社のマンガ雑誌バックナンバー無料公開とか、学習系コンテンツの期間限定無料配信とか、ぬり絵の画像データ無料配布とか。一見素晴らしい社会奉仕をしているように見えるが、おそらく在宅キッズが増える中で総アクセス数がアップしてSEO対策にプラスになるとか、電子書籍の売り上げアップとか、人気作品の傾向を調査できるとかとか。それぞれがキッズのデータを収集できる千載一遇のチャンスと読んだのだろう(Youtubeで子ども向け動画に関する規約変更になった理由の1つが「キッズの情報収集を規制するため」だったし、今はどの業界も子ども向けコンテンツのマーケティングに苦戦しているのかな)。

 この現象について意識高い系の言葉を借りると、出版社・子ども双方にとって「win-winな話」であることは間違いなさそうだ。逆境の中でも柔軟にたくましく生きているところはある。何でもかんでもコロナのせいにはできないなと思った次第。

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 今年は諸々の騒動で政府主催の東日本大震災追悼式がなくなったそうだが、今年注視した分来年はやってもらえるのだろうか。宮城県・岩手県は落ち着いてきたが、福島県は常磐線全線開通と帰宅困難地域の一部解除でこれからが復興への正念場だ。政府にはぜひその辺を意識してもらえるとありがたいのだが、今後の経済状況次第ではどうなるかわからないな…。