スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

実家に帰れない問題

 今週末、有給を取得して仙台に一瞬だけ戻ることになった。公的手続きのためである。前日昼に到着し、翌日の人が少ない時間帯を狙って手続き。あとはゆっくり東京に戻る算段だ。仕事もひと段落したし、今月は母の誕生日もあるし、実家の手伝いでも…と思っていた矢先の新型コロナウイルス騒動。帰省先で発症・感染確認された事例もある。他人事ではなくなった。

 私は今のところピンピンしているが、無自覚無症状なだけかもしれないし、ひょっとするとコロナ以外のものをもらっている可能性もある。実家に迷惑はかけられない。仕方なく市内中心部の宿を予約したが、そこに泊まるかどうかも悩んでいる。

 どうしよう。宿を避けてインターネットカフェやカラオケで一晩過ごす…のは大変リスキーだ。それならスペースがしっかり区切られているちゃんとした宿泊施設の方がマシである。しかし、不特定多数に接する従業員や他の客が、私に近づいたことで万が一のことになってしまったら…いや、それは宿に限らずどこにいても同じか。不安は尽きない。

 先日、市内中心部にあるアーケードの英国風バーでクラスターが発生したと報じられた。仙台はクッッッソ田舎者メンタリティの人ばかり集まっているが、経済的・物質的に見ると東北ナンバーワンの都会。Twitterで「コロナウイルス感染者がいない=田舎」と言っていた人を見かけたが…悲しいかな、これによって仙台の都会度が証明されてしまった。それは置いといて、この出来事によって市内中心部の滞在による感染のリスクがうなぎのぼりになってしまったが、その圏域から外れてしまうと今度は金銭面や立地、施設形態などの条件に合致する宿がないし、一晩過ごせそうな場所もない。翌日のことも考え、やはり市内中心部の滞在が妥当…という見解にたどり着いた。

 だが、同じ場所に一定時間滞在して問題ないかは再検討の余地がある。人と適度な距離感を保てて、換気の良いところは…知恵を絞る。いろいろ考える。過去の経験を思い出す。

 そして行き着いた。

 

 野宿すればいいじゃん。

 

 母とケンカして家出して一晩帰らなかったことがあるが、その時に家からちょっと離れた公園で野宿したんだった。だが、あの時は中学生の夏休み。今は30歳の4月上旬。東京で暮らしていると忘れがちだが、仙台はまだまだ寒い。雪はないけど風が冷たくて道路が凍る、それが仙台の冬。4月上旬の夜は気温ひと桁台は普通、桜の見ごろはゴールデンウィーク前後…という土地である。

 今年は比較的あたたかいらしいが、それでも一晩外で過ごせるかどうかは未知数。そもそも野宿して無事でいられるのか。「怪しい女が公園で寝ている」と通報され、おまわりさんに声をかけられ、実家に連絡されたりなんかしたらたまったもんじゃない。三十路とは思えない大恥をかくことになる。

 今、人生でかつてないほどのどん詰まりにいる気がする。