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【映画感想】ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

 ※緊急事態宣言前に映画館で見た。宣言が解除されたら映画館でぜひ見ていただきたい。めっちゃよかった。もう一回見たいと思ってたのに休業要請されるなんて…。

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映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』公式サイト 大ヒット上映中!

「スーサイド・スクワッド」に登場して世界的に人気を集めたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役のアクション。悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されて覚醒したハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れっぷりで街中の悪党たちの恨みを買う彼女は、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラをめぐって、残忍でサイコな敵ブラックマスクと対立。その容赦のない戦いに向け、ハーレイはクセ者だらけの新たな最凶チームを結成する。マーゴット・ロビーが自身の当たり役となったハーレイ・クインに再び扮し、敵役となるブラックマスクをユアン・マクレガーが演じた。監督は、初長編作「Dead Pigs」がサンダンス映画祭で注目された新鋭女性監督キャシー・ヤン。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY : 作品情報 - 映画.com 

 「男の恋愛は名前を付けて保存、女の恋愛は上書き保存」という金言がある。誰が言い出したかは知らんけど。

 思い出したからついでに。ウチの父方の祖父が生前、ウチの母(大卒)に「女は教育いらねぇだろ」と言ったことがあるらしい。そういう考え方の年配者は、まだまだ日本に多いんじゃないかな?

 以上を踏まえ「ハーレイは日本の女性が理想とする女性の姿のひとつではないか」ということを先述しておく。雑談はさておき。

www.super-iwachannel.com

 (今回の話とちょっと関連してるかもしれない過去記事)

 

  男女平等の機運が高まっている昨今、ジェンダーを軸にしてあれこれ語るのはナンセンスと言われるのを承知の上で発言するが、この映画はおそらく男性は見ない方がいいだろう。カッコいいパート以外はとてつもなく情けなく描かれているし、終始ボッコボコである。

 「スーサイド・スクワッド」で人気になったハーレイ・クインのアナザーストーリー。冒頭でハーレイの過去がアニメでちょっとだけ紹介されるが、結構めちゃくちゃな人生を歩んできているらしい(私よりひどいかも知れない)。彼女の凶悪さを引き出すトリガーになったのがプリンちゃん(ジョーカー)との出会いだった様子だが、そのプリンちゃんと破局。本人は「合意の上で大人の対応をして別れた」的な解説をしているが…。ちょっと怪しいが、本編にこのプロセスはそれほど関係ないからいいか。

 物語はハーレイのストーリーテリングを挟みつつ進行。イメチェンしたり暴飲暴食したりで「新しい人生を歩みはじめた私を見て!みんな認めて!私はジョーカーの元カノじゃなくて、ハーレイクイン様よ!」ともがくハーレイの姿は、多くの女性が共感することだろう。悪カワなハーレイが「失恋した女性なら一度はやりたいと思ったことがあるアクション=憧れ」を次々やってのけるので、序盤からスカッと感が半端ない。元彼との思い出の場所…爆破したいよね〜。そこでイチャイチャしてるカップル見るとイラッとするよね〜。

 これまではジョーカーという抑止力のおかげでワガママ放題だったハーレイだが、ジョーカーと別れた(周りが別れたことを認知し始めた)ら、突然不特定多数に狙われるようになる。失ってから初めてその存在の大きさに気づいた…が、元々パワフルなのでヨリを戻してジョーカーに守ってもらおうという発想には至らず。ハーレイは感情で動くただのクレイジーレディではない。博士号取得の優秀な頭脳と専門分野の心理学も駆使しながら、窮地を乗り越えていく。女ってみんなバカじゃないよ!賢い人は賢いよ!ということをポップに現してくれているのが高感度大。

theriver.jp

 物語の鍵を握るカサンドラとハーレイの交流は、近所の仲良しのお姉さんと妹分がわちゃわちゃしているみたいで和む。ハーレイがカサンドラにマニキュアを塗っているシーンは胸がジーンとした。こういうお姉さんが現実でほしかった…!!

 ここまでハーレイを中心に語ってきたが、もちろん他の登場人物も魅力的。一人一人をまとめると

  • こんなババアになりたい!ダントツのレニー
  • ブラックキャナリーが最高にカッコイイ
  • ハントレスの美人で優等生なんだけどなんか垢抜けない感
  • 終始生意気なクソガキだけど愛嬌たっぷりのカサンドラ

  こんな感じである。そしてそれぞれの目的のために結託する場面では、THE・理想的な女の友情って感じ。おそらくそれは男性陣が今日まで思い描いてきた(こうあってほしかった・こうであろうと決め付けていた)女性同士の集まりではないだろう。給湯室での噂話は時代遅れなんだよね。私も以前同性の同僚にやられたけど、そういうことする人ってダサいし付き合いたくないんだよね。まだいるけどさ…って感じ。

www.huffingtonpost.jp

 (こんな感じの陰湿なやつ)

 

 個人の感想だが、ここまで私の価値観にピッタリ合う映画は初めてだ。そうだ。この映画が最高に面白かった!って人と仲良くするのはどうだろう。今まで同年代の同性と付き合うのが苦手だったが、この映画を見た感想でその人の女性同士の付き合いに対する価値観が測れるかもしれない。DVD買おうかな。