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Kindleってぶっちゃけどうなの?使用レポート

 電子書籍リーダーKindleを使う頻度が多くなった。

  購入してからしばらく放置していたが、いざ使ってみると便利と言えば便利だし、残念な部分も見つかった。以下に個人的な感想・所見をまとめておくので、入手するか迷っている人の参考になれば幸いだ。

 

手持ちのKindleスペック 

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 私が持っているKindleはKindle Paperwhite Wi-Fiモデル8GB 広告なしバージョンだ。8GBというと容量が小さいかも知れないが、書籍の場合は文字データのみを扱うので意外とデータが入る。

容量が大きいマンガも、8GBモデルなら約130冊

Kindle Paperwhite Newモデルを買って後悔する前に知っておきたいこと | みぎいろ!

 とのことなので、純粋なテキストだけの書籍だけならその倍以上はダウンロードできる計算だ。ただし、ページが画像としてデータ登録されているものは別。デザイン系の本に多いので注意。事実、そのせいで思ったより容量がちょっと食われている。

 

Kindleを使うメリット

 まずは利点から。

ページ数が多くて重い本も片手で読める

 これはありがたい。電車の中で立ってる時に片手でシュッシュして読める。その時読みたい本が文庫判だろうとハードカバーだろうと、重さが変わらないのが助かる。Kindle Paperwhiteの端末重量は281g。比較対象として、サイズ感が近い最新iPad mini(Wi-Fiモデル)が300.5g。Appleのタブレットより20gも軽量である。この差は大きい。

カバンの重さやスペースを気にしなくて済む

 上記と関連して、これもありがたい。本ってサイズやページ数=厚さが全然違うじゃん。Kindleは文庫だろうがカバー本だろうが、どんな書籍もタブレット1枚に収めてくれる。つまり「今読みたい本がめっちゃ分厚くて、カバンの中に入れるスペースがない……。しかも重いからカバンの中に入れて持ち歩くのキツい……」ということが無くなる。これ、本の虫なら感動するんじゃないだろうか。

読みたい本がすぐ手に入る

 電子データの利点である。話題の本を見つけたら、Amazonで検索してポチるだけで一瞬で読める。Amazonプライムを使えば紙の本でも翌日くらいには届けてもらえるようになったが、「今!!」と言う情熱を含んだ状態で読むのと一日ブランク空けて読むのとでは、情報の吸収率が違ってくるんじゃないかと(個人の感想です)。

人目を気にせず好きな本が読める

 通勤や移動時間を利用して読書するにあたり、社会的に物議を醸しそうだったり賛否両論ありそうだったりするような「ちょっとアレな本」を読む時、Kindleなら書籍の表紙がない(表紙もデータで入ってはいるが、表に表示されることはない)ので人目を気にせずガンガン読書ができる。最近だと、満員電車の中で人目を気にせず話題の書籍「女帝 小池百合子」を読めている。政治絡みの書物は読んでいるところを目撃されたら誰に何をされるか知ったもんじゃないからね。助かる。

女帝 小池百合子 (文春e-book)

女帝 小池百合子 (文春e-book)

  • 作者:石井 妙子
  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: Kindle版
 

 ※政治や思想信条を抜きにして普通に面白い本なのでおすすめ。特に「毒親」を持つ人は共感できる部分あると思う。別記事に感想書いたから、そっちも読んでもらえたら嬉しい。

本棚を持ち歩ける感覚

 こう言えばカッコよく聞こえるだろうか。つまり「あ、前に読んだ本のあのページ今見たい」と思った時に、Kindleを持ち歩いていればパッと出せる。

データ送信すれば好きなPDFも見られる

 これは意外だったのだが、PDFデータを所定のメールアドレスに送信してからKindleにダウンロードすれば端末で表示することができる。自炊(書籍をバラしてデータスキャンする方の意)したい人は1台持っていてもいいかも。

タブレットやPCよりも目に負担がかかりにくい

  Kindle Paperwhiteの場合は、ライトの発光が通常のタブレットやパソコンと異なる。タブレットやパソコンはバックライトで画面に対して垂直に照らしているのに対して、Kindleは画面と並行して光を当てる(国道沿いの看板を照らしてるライトのイメージ、と言えば伝わるだろうか。上下からピカーッとさせてる感じ)ので目に光がダイレクトに入ってこない=目に負担がかかりにくい。タブレットやパソコンを使用する時にPCメガネがないとツラい私が、メガネなしでサクサク読めているので間違いない。

 

Kindleを使うデメリット

 ……と、ここまで褒めちぎるだけ褒めちぎってみたが、もちろんデメリットもある。

紙の書籍との値段にそれほどの差がない

 これは出版業界の今後の課題だと思う。先述した「女帝 小池百合子」は紙より電子の方が1000円ほど安かったので迷わずKindle端末に入れたが、他の書籍は紙も電子もどっこいどっこいの価格設定である。もうちょっと安いといいんだけどなぁ……。

まだまだ紙の書籍でしかない本がある

 これも出版業界今後の課題。売れる本から順に電子書籍化が進んでいるようだが、裏を返せば爆発的には売れないニッチな本は後回しにされがち。読みたい本の多くが電子書籍化されていない人は、Kindle買うのは先延ばしにして良いかもしれない。

 あ、紙の書籍を買って自炊するという手があるが……そこまでやる?やれる?やっちゃう?

誰かに現物を貸すことができない

 小学生の頃にやった、友達とお互いの漫画を貸し借り……というようなことは難しくなる。端末丸ごと貸す?

PDF送る時の手順が若干面倒くさい

 メールにPDFを添付→ダウンロードという2段階が面倒くさい。端末に直接送れるようにできないものだろうか。Bluetoothでも搭載しなければ無理か……。

音が鳴らない

 タブレットだと通知が来れば音が鳴るように設定できるが、私が使っているPaperwhiteは音が鳴らない。これの何が問題かというと、変なところに置いてしまい探す時に音を頼りにできないので目で探すしかない。これが意外と困る(そもそもちゃんと管理しろって話だけども)。

カバーをつけると持ち味の軽さが失われる

 先にも述べた通り、Kindleは非常に軽い。なので保護用のカバーやケースを装着するとその持ち味が失われてしまう。

 事実、大事に使いたくて保護カバーを買って付けたら片手で持つのが億劫になった。もしかしたら選んだものより軽いカバーがあるかも知れないが……。現在は画面保護のガラスフィルムだけを付けている次第。

読み終わった本をブックオフに売れない

 紙の本であれば読了後古本屋に持ち込んで買い取ってもらい、売り上げ金を次に買う本の資金に回すことができるだろう。電子書籍にそれはない。Kindleの場合は書籍購入時にポイントが付いてくるが、読了後は特に何も起こらない。

Amazon派じゃない人は厳しい

 Kindleを買ったもののしばらく使わなかった理由がここにある。私は楽天の愛用歴が長く、Amazonを使い始めたのはここ1年ほどのことである。Kindleの電子書籍はAmazonで買わないといけないので、Amazonを使い慣れてない人には厳しい部分があるかも知れない。

 

結論→読書家かつ電子書籍に抵抗ない人は買っといた方が得

 ここまであーだこーだ語ってみたものの、正直Kindleに切り替えてから何も不自由していない。強いて挙げるなら「電子書籍化されていない本が読めない」ネックが個人的にはイタいが、時が経てばいずれある程度解消されるだろう。気長に待つとする。

 使ってみてのKindleのメリット・デメリットは述べた通り。購入を迷ってる人にアドバイスするとしたら、それぞれにとってのデメリットがメリットを上回ったら買わなくてもいいんじゃない?って感じ。

 特に読書家で紙派=アナログLOVERであれば「ページをめくった時の感触が〜」「インクの香りが〜」という具合に五感に訴えかけてくるサムシングに重きを置いている人が多い。当然ながら、電子書籍ではそういうの全くないのでそれが無くなるのが嫌だ!!という人は引き続き紙の書籍をおすすめする。