スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

電子書籍より紙媒体の方が価値ある時代に?

 「電子書籍より紙の書籍の方が価値が上がり、将来紙の本を持ってる方が珍しくなって、むしろ書籍を持つことの方が贅沢になる時代が来るかも知れませんね」

 大学の授業で、教授と同級生たちとそんな話になった。「そんなこと起こるわけがない」と、めちゃくちゃ馬鹿にされた。それが10年くらい前、東日本大地震前だったかな。

 

 今どーよ?Amazon見てみ?紙より高い電子書籍見たことある?大体トントンか、それ以下。しかも運が良ければセールのタイミングに当たって、定価より安く買える。紙の書籍で安く手に入れられるなんて中古本かバーゲン本くらいだ。

 私の予想は当たった。まだ贅沢品とまでは行ってないが……細かいことは目を瞑ろう。どうだ、見たか!ざまーみろ!あーっはっはっは!

 

 ……と思っていたが、最近は当時の自分の予想を超えることが起きている。

 Instagramを1冊のフォトブックにできるサービス。デジタルを紙に落とし込んで残すことに価値がある、とみなされたから成立したサービスだ。単なる記録ではなく、わざわざ紙に記録するということに。

 ペーパーレス化の推進。逆にこちらはそこそこのルールとセキュリティが守れれば紙など不要。デジタルのメリットとデメリットを秤にかけた時、人々はメリットの方に錘を乗せたからこうなっている。

 紙媒体のマスメディアは、雑誌はWebに移行するか冊子で粘るかで二極化(読者層の影響が大きい)。新聞は販売店を食べさせるため輪転機を止めるわけにはいかない。だがデジタル化の波は来ている、間違いなく目前まで。

 

 かつて、パピルスを発明した人たちは、こんな現代をどう見ているのだろう。彼らは恐らく、記録とコミュニケーションの円滑化を図るために紙を作り出したのだろう。

 コミュニケーションの在り方は時代とともに変化してきた。その中で紙が担ってきた役割は大きかったはずだ。紙が減る・価値が変わるということは、これからはコミュニケーションの在り方そのものが旧時代のそれと異なるものになっていくのかも知れない。

 

 そんな取り止めのないことを考え、それをブログというデジタルでまとめる自分。もうとっくにどうにかなっているのかも。