スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む平成元年生まれの岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。

ふるさと納税から見えた「あるべき郷土愛のかたち」

 「ふるさと納税」が職場で時々話題に挙がる。それぞれの出身地が話の中心になるが、豪華景品で一本釣りしようとしたり、総務省からお叱りを受けたりと様々らしい。

 そういえば古里・仙台市の返礼品を知らない。調べたところ高級仙台牛や牛タンなどの肉類ベースとする食品類を中心に展開していた。

www.furusato-tax.jp

 歴史の中で、偶然とはいえ「牛タン=仙台」というブランドを構築できたことは仙台にとってプラスだった。長ナスや曲がりネギなどの野菜類は季節物だから管理が難しいし、伝統工芸品はタンス、青ダルマ、漆…返礼品にするにはちょっと難しい。漆はアレルギーある人いるし。なんだかんだで仙台市は上手く手配しながらやっているようだ。

 で、現在住んでいる練馬区が気にならないわけがない。練馬大根にブルーベリー、伝統工芸品もあるので、返礼品はかなり豊富に用意できるはずだ。「1万円くらいなら出せるかな〜」と下心丸出しにしながら探したが…なかった。

www.furusato-tax.jp

 なぜだ!?なぜ東京23区とは思えないほどあんなに地域資源に恵まれているのに、返礼品付けないんだ!?「いやぁ、練馬大根が最近は栽培が減ってるし…」などと難しく考えないでくれ!!ブルーベリーがあるじゃないか!!ほかにもいろいろあるじゃないか!!バラ園とか畑とか!!…そう!!畑!!JA全面協力のもと、何かの事情で出荷できなかった野菜を混ぜて潰してペースト状にして、冷凍した物を適当に用意して「練馬産の野菜で作ったスムージーだねり!ねり丸も大好きだねり!みんなでヘルシーになるねりよ〜!」ってねり丸に言わせるだけでOKなんだ!!各自治体の税収増やすのが事業の本質なんだから、ローコストでいいんだ返礼品なんて!!(超☆暴☆言) 

 さらに驚いたことに、返礼品がないにもかかわらず練馬に納税している人たちがいた。しかも結構たくさん。少なくとも2018年度は31件・合計で1億円以上が寄付されている。これが小規模な村だったら、村役場を全面建て替えてもお釣りが来るレベルの金額である(例えがわかる人間が限られる表現やめろ)自治体への応援メッセージも比較的最近のコメントが掲載されているので、2019年度も既にいくらか納められているのだろう。みなさん「返礼品はいらないから練馬頑張って!」的な声を寄せている。神か仏か、ジーザスクライストか。

furusato-tax.jp

 総務省は、ふるさと納税の理念について以下のように記している。

地方で生まれ育ち都会に出てきた方には、
誰でもふるさとへ恩返ししたい想いがあるのではないでしょうか。
育ててくれた、支えてくれた、一人前にしてくれた、ふるさとへ。 

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/policy/

www.soumu.go.jp

  各々がなぜ練馬にふるさと納税を納めたのかは知らないが、恐らくみなさん何らかの形で練馬に関わったことがあるのだろう…と想像した。返礼品なんていらない(あったらあったで嬉しいけど、無理はしないでほしい)から、練馬に恩を返したい…と。関わったその時に感じた「練馬の魅力」が引力となって、今の練馬区にふるさと納税が集まっている…と考えるのが妥当であろう。こんなに幸せな街は他にあるだろうか。

 当初は「親戚が近所に住んでいて勤め先に電車一本で行ける」という安易な理由で選んだ街だったが、今はできれば一生練馬で暮らしたいと思っている。人、自然、街…良いところを挙げればキリがない。というか(文筆を生業にしようとしているのに)言語化できる自信がない。それくらい素敵な街である。

 その土地・街の魅力に惹かれて、つい税金を納めてしまう…それがあるべき郷土愛のかたちのひとつかも知れない。練馬の背中を見習うべき地方自治体は、全国で結構多いかも知れない。