スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む平成元年生まれの岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。

俺たちボーッと生きてんじゃねぇよ!!←多分、しらけ世代魂の叫び

 「小田嶋 隆さん」というコラムニストの発信が面白いのでよく読んでいる。最近反響が大きかったのは、日経ビジネスに投稿した夫婦別姓に関する話題。→人の結婚に介入したがる彼らは何者なんだ?:日経ビジネス電子版 

business.nikkei.com

 内容も去ることながら、小田嶋さんの文章の書き方がなぜか自分にフィットする。特に冒頭の

 記事によれば、1月22日の衆議院で、国民民主党の玉木雄一郎代表が選択的夫婦別姓の導入を求める発言をしたタイミングで、

 「それなら結婚しなくていい」
 という趣旨の野次が
 「自民党席の女性議員から飛んできた」
 のだという。

 なるほど、心ない野次だ。

 しかしながら、心ない野次を飛ばす人間にも、やはり心はあるわけで、今回は、その彼または彼女の「心」について考えてみたい。

人の結婚に介入したがる彼らは何者なんだ?:日経ビジネス電子版

 この部分がすごく好き。文体が似ている…とはおこがましいので口が裂けても言わないが、自分とどこか通じるものがありそうな気がしてならない。おこがましいが。

 聞くと小田嶋さんは63歳。そういえば先日もある陽気な63歳にお会いしたが、この世代(1950年代生まれ)は最近ハジけているように見える。彼らの手前はちょうど団塊の世代。彼らを上から押し付けていた団塊の世代がリタイアし、その呪縛から解き放たれた…と解釈して良いのだろうか。調べたところ、1950〜64年生まれ…つまり団塊とバブルの間は「しらけ世代」と呼ばれているそうで、無気力・無関心・無責任の「三無主義」とボロッカスにDisられたらしい。

 果たして、しらけ世代は本当にしらけて生きてきたのだろうか。…と、ここまで書いたところでタイムリーに文春オンラインでこんな記事が出てきた。

bunshun.jp

 要約すると「しらけ世代使えねぇのにそこそこ責任あるポジションに立つ年齢になっちゃったよ。どうする日本?早く世代交代したら?」という内容だが…まぁ、週間文春らしいロジックである。

かぐや姫や井上陽水などのフォークソングを愛で、国や社会をテーマとせずに目の前の恋愛に心を砕いたのもこの世代の特徴である。学生たちはろくに勉強もせずに一日中喫茶店に引き籠もり、登場したばかりのインベーダゲームに現を抜かし、ゲームやデートのお金を稼ぐために毎日アルバイトに明け暮れたのだ。 

無気力・無関心・無責任……日本社会の中枢を担う「しらけ世代」の残念すぎる生態 | 文春オンライン

  記事中でDisられていることを好意的に解釈すれば、しらけ世代は文化・芸術活動に理解があり、サブカルチャーにも明るい世代ということになる。アニメ・漫画・ゲームが標準仕様で、多様性が当たり前の中で育ってきた今時の若年層にとって、こんなに心強い世代は他にいないのではないだろうか。感覚ベースだが、きっとこれを聞いた今時の若者は「それの何が問題なんですか?」と言うだろう。「若い時に熱中できるものがあるって素敵だと思います。勉強は…ある程度した方がいいと思いますけど(笑)」と。

 一通り調べて、本当に彼らがしらけていたのか?という点に疑問を感じた。団塊世代その他大勢に上から押し付けられ、抑圧されてはいなかったか。そんな困った大人たちから目を背け、「ああはならないぞ」と反面教師とする中で育まれたのがしらけ世代が愛したカルチャーでないだろうか。優れた文化・芸術は抑圧された状況下において発達することが多い。ユダヤ人強制収容所で生まれた作品がV.E.フランクル「夜と霧」だ。黒人の奴隷制時代に生まれた音楽が「プランテーション・ソング」だ。他にも挙げればキリがない。

 対する団塊の世代。彼らは、自分たちの時代にはなかった物(≒価値観にそぐわない物)に熱中している世代に嫉妬している可能性はないだろうか。世代全体で「自分たちが今の日本を作ってきた」という共通認識と自負がある以上、自分たちの手の届く範囲の外で楽しくワイワイやっているのが気に入らない…と感じている恐れがある。もしかして昨今どんどん増えている「〇〇離れ」という言葉も、実は彼らが作っているのか?

 「しらけ世代」は、我々「ゆとり世代」と状況がちょっと似てるかも?と、なんとなく親近感を抱いた。ウチの母もしらけ世代であるが、言われてみるとウチの母世代は我々ゆとり世代を「あんたたちも大変ね〜」と、優しく見守ってくれている節がある。しらけ世代は令和の若年層の味方になってくれる可能性が高く、ゆとり世代、そして若者のひとりである自分は敬意を持って接していきたい次第である。30歳を若者とカウントして良いか否かの議論は後でな。

 そういえば「ゆとり」という言葉が生まれた時は、団塊の世代はある程度の年齢に達していて社会的地位を獲得し、発言の影響力もそれなりにあった。当然、選挙権もあった。もしかして「ゆとり」は団塊が生んだ…いや、これ以上の言及はやめておこう。

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんに叱られる!

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2019/03/19
  • メディア: 単行本