前回は青春回。
職場でプリンターの修理をしてくれた営業さんに釘付けになる叶。ついに仲村さんも恋をしたか!?とはしゃぐ同僚たちだが、本当は営業さんがシシレオー役の俳優・大地君に似てただけ。トゥクン…の勢いで、叶は営業さんに「あそこで!ポーズ取って吼えてください!」とお願いし、オープニングの大地君(とシシレオー)を街中で再現させる。トゥクン…の力、恐るべし。見方によっては高度なイジメである。でも叶の思考はわかる。私も街中で小澤雄太(ウルトラマンジードのレイトさん)似の人を見たらガン見する自信がある。スーツでメガネで、ポケットに「ウルトラゼロアイ」を入れているなら文句なし。

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年末、実家に帰省した叶の兄・望と兄嫁と娘。望はうっかり「叶の家に言ったことがある」と口を滑らせてしまい、嫉妬?したお母ちゃんが「叶の家の合鍵持っとるんよ。今度行こうかなぁ…」と呟く。背筋が凍る一言。
戦隊のお正月映画を見に行くと喜ぶダミアン。叶は「私も吉田さん連れて、同じ日に行くよ」と約束する。ダミアンもまた、吉田さんにトゥクン…していた。幼き同志よ、君の味方は全国にいる。
叶と任侠さんがお店で楽しく会話していたら、任侠さんのカーチャンが登場。あそこは実家だったのね。「あなたもラブキュート好きなの?その歳で?」「えっ、あなた“も”…?」叶、反応するのはそこじゃない。多分そこじゃない。
カーチャンの暴露で、小学生の頃の任侠さんがラブキュートの存在によって救われていたことを知る。「テレビでよく出る犯罪者ってこんな感じ(=よくわからないけど美少女が出てくるアニメ好きのキモオタ)でしょ?」「こんなに大きくなるまで見てるとは思わなかった」とさり気なくdisるが、「まぁ、あんなものでも見てたおかげで、嫌だ嫌だ言いながらも、学校もちゃんと頑張ってたのかも知れないしねぇ…」と。叶が「ウチの親は(特撮好きを)認めてくれなくて…」と打ち明けると「自分の子を心配しない親はいない」と諭す。カーチャン、叶のお母ちゃんと別ベクトルで面倒臭い人だが、息子の好きなものに対する向き合い方が丁度いい。
対照的に、叶のお母ちゃんは叶に「女の子らしくあってほしい」と願っている。つまり、叶個人の趣味趣向より「お母ちゃんが理想とする叶の姿の実現」を優先したい。実家にいる望は、お母ちゃんが叶が大切にしていた児童向け雑誌・テレビきっずを庭で焼き、その火で焼きイモを焼いていた「テレビきっず焼きイモ事件」を思い出す。私だったら二度と焼きイモが食べられなくなるだろう…が、叶はテレビきっずの方にトラウマができてしまったようだ。望も未だ忘れられないらしい。
余談だけど、初代?ラブキュートの「泣き虫だけど…弱虫じゃないわ!!」ってセリフ、すっごくセーラームーンっぽい。
任侠さんが買ってくれたテレビきっずを開封しようとした矢先、帰省を促す「ディセンバーコール」が叶にかかってくる。戦々恐々としながら回避すると、今度は吉田さんから電話。映画に誘うが「その日はちょっと…」と断られる。「なんだかんだで、今月まだ会えてませんからね」って、可愛いな。天使か。百合か。吉田さん総攻めの薄い本作るぞコンニャロー。
結局、叶は北代さんと一緒に「劇場版 獅風怒濤ジュウショウワン〜集え!赤の戦士たち!!〜」を観る。無駄に巨大化するゲンカ将軍。映画版あるある。
歴代レッド集結に対する北代さんのコメントが「繁殖期に大量発生するアカガニかと思ったわ」。そして、ちゃんと繁殖期に大量発生するアカガニの映像を用意するNHK。「ダーウィンが来た!」か何かで撮ったやつでしょ。素材豊富だなぁ…アテレコも完璧だし。
ダミアンと合流するが、吉田さんじゃなくて北代さんがいることにガッカリする。「子どもの残念さって、こんなにもひしひし伝わるものなのね…」
しかし、映画館で吉田さんの姿を発見!声をかけるが…隣に彼氏。「二人とも、ジュウショウワン好きなんですか?」とダミアンに聞かれ「…ごめんなさいっ!!」とその場を逃げるように去ってしまう。ウソダドンドコドーン‼︎
北代さんと反省会?をする最中、望から叶に「お母ちゃんがそっちに行った」と連絡が入る。「新年早々大変ね」と、淡々と行く末を見守ろうとする北代さんの声が、ちょっと心配そう。兄ちゃんのアイデアで、お母ちゃんを料理屋に連れて行くことで入室を避けようと試みるが、時すでに遅し。お母ちゃんは叶がいない間に家に入り、シシレオーのフィギュアを回収していた。
世の中には己の「好き」を押し通すことが出来ず、「こうあるべき」という謎のルールに屈して「好き」を捨ててしまった人が大勢いた。「好き」を貫く人を羨ましく思いつつも、どこかに無理に折り合いをつけていた。だが今は分かる。「好き」は捨てなくていい。捨てるべきでもない。 #トクサツガガガ pic.twitter.com/fh672FW9bx
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) February 22, 2019
お母ちゃんは、フィギュアを片手に「まだこんなん持ってたん?」「ほら見なさいよ、恥ずかしいと思っとるんやろ?」「周りの人からどう見られているか、自分でもようわかっとるやないの」と公開処刑する。
叶は「無闇に否定したり、逃げたりしない。少しでもいい方向に行けたら」と思いながら「好きに年齢や性別は関係ない」「お母ちゃんが心配してくれてるのはわかるけど」「友達もできた」などと反論するも、頬を叩かれた挙げ句に「その友達はいくつなの?結婚してるの?30過ぎてもろくでもないことしていくつもり?その子らに子どもができたら、叶は一人になるよ?一人で続けるつもり?女の子は30過ぎたら貰い手がなくなるのよ」と畳みかけられる。アラサーにはツラい発言っすね。
視聴者の傷口に塩を塗り込んでどうするんだっ! #トクサツガガガ pic.twitter.com/66LMD6TDYX
— niwasuzu (@niwasuzu) February 22, 2019
予想だが「30過ぎたら貰い手がなくなる」は、お母ちゃんの経験談じゃなかろうか。離婚して再婚相手を探したが見つからず、シングルマザーにならざるを得なかった…とか。離婚理由が気になるところだが、お母ちゃんが子ども2人を引き取って育てていたという点が引っかかる。だから何だよ、って話だけどさ。
「こんなもの大事にして、何になるのよ!!」
ジュウショウワンの腕を折るお母ちゃん。「テレビきっず焼きイモ事件」が叶の脳裏に蘇る。「好きなものは好き」、今度こそ守りたい。
「じゃかましいクソババア!!」
ついに叶がお母ちゃんに手を挙げた!!
「親じゃないよ、だから鍵返して。大学のお金とか、一生かかっても返すから。それでもう家族じゃない…関わらんといて!!」
親子だからこそ、超えちゃいけない一線もある。地雷を踏んだレベルの話ではない。最後に主題歌「ガガガガガガガ」がBGMで流れるが、歌詞の意味を噛み締めながらこのシーンを見ると涙腺がズキズキするなぁ…。
私自身も、これまで諦めてきた「好き」がたくさんある。理解されにくい趣味といえども、犯罪や迷惑行為をしているわけではなかった。「叶のような『愛』が足りなかった」と言われてしまえばそれまでだが、好きでい続けるのを諦めただけで嫌いになった訳じゃない。「好きを貫けない・諦める≠裏切り」であることを、声を大にして叫びたい。もっとマイノリティに寛容な、今のような時代に青春を過ごせていたら人生違ったかも知れない。今を生きる若者たちにはこんな思いをさせたくないし、その人が好きで守りたいと思ってることを認めてあげたい。理解するのに時間はかかるかも知れないけど、そういうBBAが1人いたっていいでしょ?この作品を観て、ここまで言えるようになった。終わってしまうのが勿体無い。原作買えって?
最終回は今夜10時!!親子の確執はどうなる!?仲間たちとのつながりは!?叶の選択と行動は!?見逃せない!!
※関係者の皆さまへ。2期の制作を強く希望します。難しければDVD化を早急にお願いします。

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