今年の正月に中学校の三十路到達記念同窓会が開かれたが、続いて高校の同窓会(クラス会)のお誘いが来たことは以前記したはず。
あれからどうなったかというと、卒業してから初めて作られたであろうクラスのLINEグループに追加してもらった。(※学生時代、携帯は普及してたけどLINEはまだ開発されていなかった。……はいそこのティーンズ!!「それなら昔の人はどうやって連絡取り合ってたの?」とポカンとしない!!)
私が通っていた高校のクラスは、一言で表すと「ハジケリストの集合体」だった。普段「個性的だね、変わってるね」と言われる私が霞むレベルの濃厚キャラクターたちが、奇跡的に共に同じ学問を学んでいた。それぞれに強烈なエピソードがあり、思い出したらキリがない……そんなメンバーである。
この同窓会はお盆の帰省シーズンに開催予定だったが、その前に新型コロナウイルス騒動が起きた。先が見通せない中「幹事たちはこの状況見ても開く気なんだろうか?」と気になったので、グループに「開催可否はいつ頃判断するの?」と投げかけてみた。
正直、このアクションには不安があった。投げかける前に「コロナが不安で飲み会断ったら『じゃあお前だけ来なけりゃいいじゃんwww』と言われた大学生のツイート」をTwitterで見かけたからだ。そして私は、当時も今も決してクラスの中心にいるわけではない。陰キャではないが陽キャでもなく、カーストの中でフワッとしたポジションの私が発言して何か変わるのだろうか……と。
1人目が反応してくれた。「いつ頃が妥当なんだろうね?」
すると2人目が「夏ごろになっても状況は厳しいんじゃないかな……」と。個人的には意外な人物からの回答だった。
3人目。元から優しい人物だったが、家族ができてさらに他人への思いやりが深まった様子。「無理にスケジュール進めないで、落ち着いたらみんなでゆっくり会おうよ!」
4人目は数少ないクール系。「それがいいと思う〜」
そんな感じでポツポツと返信があったところで、幹事役が「それじゃあ夏は見送って、年末年始を目指してリスケってことでOK?」と意思確認をした。すると、次々と「OK!」のスタンプがタイムラインに流れてきた。「全員元気で会おうね!」と呼びかけあいながら。
みんな、大人になっていた。その事実を知ることができただけで感慨深い。日程は変更せざるを得なくなったが、会えなくても彼らと同級生であることを誇りに思えた。そして、歳を取っても離れていても、私たちはいつでも青春していた頃の自分たちに戻れるんだと確信した。