某スーパーに行ったら売ってたので買ってきたが、
…すいません、どちら様でしょうか?一度は食べたいご当地ラーメン?仙台辛味噌ラーメン?初めて聞いたんだけど。仙台はウマいラーメン屋はたくさんあるけど、ご当地ラーメン不毛地帯という認識だったが…違うのか?ラーメン王国・山形と、東北最強のご当地ラーメンエリア・須賀川を抱える福島という、ラーメンカルチャーに恵まれた南東北2県に挟まれて「仙台も何か作っときたい」という焦りがあるのはわかるけれども…。
ただ、味噌味というチョイスは評価しよう。名産品のひとつに仙台味噌があり、地元民は味噌味のものには古くから親しみがある。君の存在は認めよう。ケンミンショーで取り上げられて以来、さぞ昔から仙台市民に愛されていたかのように振舞っている「麻婆焼きそば」に比べたらマシ。
というわけで、どんなものか作って食べてみることにした。イメージ写真ではキャベツともやしが乗っているので、野菜炒め用のカット野菜セットを買い足した。ついでに先日勢いで買ってしまったので、勢いで作った煮豚にも参加してもらう。
麺の茹で時間は3分。タイプはちぢれ麺。普通っすね。
同時並行でお湯を沸かしてスープも作る。こちらも普通っすね。
余ったお湯を使って野菜を煮込みつつ、麺が茹で上がったところで全ての材料を丼という名の白い宇宙に放り込んだ。
できた〜。煮豚=チャーシュー登場でイメージ写真より豪華になってしまったが…まぁいいか。
お家で食べるインスタント麺にしては非常に整った味わい。味噌の深いコクの後にじんわり辛みが来る。パッケージに書いてあったニンニクは味も香りもそんなにしない。おそらく隠し味程度に含まれてて、味噌のコクを引き立てているのだろう。おいしかった…が、「懐かしい」とは思わなかった。ぶっちゃけ普通の味噌ラーメンでいいんだが、それだと札幌味噌ラーメンとの差別化が難しいから唐辛子を入れられたんだろうな。メーカーがサッポロ一番のサンヨー食品だし。
これはラーメンがじゃなくて私が悪いのだが、食べる時期が早すぎた。気温が夕方過ぎても20度を下回らない東京ではまだ熱いし暑い。完全にミスった。秋が深まるまでは当面、夜に食べることにしよう。
そういえば同じ列に旭川ラーメンのインスタント麺が置いてあった。秋冬の需要を見越してメーカーが開発&スーパーも早めに仕入れたのだろうか。寒い地域のブランドを冠した食べ物は、やはり寒い時期に売れるのだろう。首都圏のマーケティング事情がなんとなく予想できた。こういうイメージ戦略が採用されているから「えっ!?仙台から来たんですか!?(=クソ寒い東北地方で、東北最大の都市なのに田園風景が広がっていると噂されているあの僻地から!?)」と言われるのだろう。しゃーないな。