スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む平成元年生まれの岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。

約10年前にメンヘラだった自分が、今メンヘラに悩む人へ贈る投稿

 このブログを開設して2年ちょっと経つが、今なお圧倒的アクセス数を誇る記事がこれ。

iwama03.hatenablog.jp

  方針変更する前だし、文章読みにくいし、大したことは書いていないし…。それなのに、なぜこの記事が今も人目に触れ続けられているか考えると、2年経った今でも世の中のメンヘラで苦しむ人と、メンヘラに悩まされている人が多いからだと思う。

 今回は、私がどのようなプロセスでメンヘラを克服したかを真面目に書き綴っていきたい。 

 

前提:治ってないかもしれない

 現段階で「メンヘラ完治した!」と明言しないのは、発症当時の病原がなくなり症状が出なくなっただけだから。何かのきっかけがあって、発症する条件が揃えばいつか再発するかも知れない。専門家から見たら、まだ罹患(りかん)中の可能性もある。

 当時のようなことが起きないよう、今も精神衛生状態を良好に保つよう日々心がけている。ヤバそうな時はおいしいものを悩む間もないくらいに山盛り食べて寝る、それがベストだ。

 以前の経験があるからこそ、メンヘラさんの状況がなんとなくわかる。この投稿が誰かの参考になれば幸いだ。

 

「心配」という名の依存が「ワガママ」に

 前記事にも書いたが改めて。大学時代、所属していたサークルの同級生らと代替わりに関する意見が合わずトラブった。互いに日頃からきちんとコミュニケーション取ってれば防げたはずの程度のもの、つまり双方に落ち度があったはずだが「トラブルの件は、私は絶対に悪くない」という自意識過剰な考えの元、自分の言動を省みようとは一切思わなかった。そしてそれを(気遣って)支持してくれた、サークルの先輩でもある当時の元カレに依存しまくった。これがメンヘラ発症の始まり。彼が一人暮らししていたこともあり、週の半分は彼の家に入り浸った。家族は最初は心配していたが、次第に何も言わなくなっていった。

 その時、私の心の大半を占めていた感情は「彼がサークルの連中に『あんな女と別れちゃえばいいのに』と言われ、それが現実になるかも知れない」という心配だった。だから、彼にはサークルに行ってほしくないし、授業が終わったら私のそばに置いておきたい。彼がいないと寂しいし、私が隣にいれば、サークルの連中は彼に近寄らないからね。一緒にいられる時は終始ベッタリ。「今日も彼と腕組んでキャンパスを歩いてたら、同じ学年の奴らとすれ違って目が合ったけど全然平気だった。あー、安心」って感じ。自分で書いてて既に怖い。

 今度は、彼がサークル外の友達と遊ぶことやバイトに行くことが嫌になってくる。彼が誰かに会えば当然私のことを自慢してくれているはずだし、それを聞いてどこの誰とも知らない馬の骨が自分をどのように評価しているかわからない。知らない人から悪く言われるのはこちらも気分が悪い。そして彼はイケメンで優しいから、外出先でどこの阿婆擦れ(あばずれ)が声かけてくるかわからない。彼は私の「カレ」なんだから。私もできるだけ付いて行って見張ってなくちゃ…と思い、邪魔することもしばしばあった。

 症状が悪化すると、彼に「就活や卒論より私を優先してよ、当然でしょ?」という態度を取るようになる。向こうはガチで人生がかかってるのに、「人生かかってるものを捨ててでも愛を優先し、彼女のために尽くす献身さが超感動的!だからそれやって、できるでしょ?」と言わんばかりの振る舞いになる。彼の中で、愛なんてとっくに無くなってたのにね。彼が拒否すると泣いて騒ぐこともあった。彼が住んでたアパートの隣の部屋の人、迷惑だっただろうなぁ…。

 結果、彼が卒業間際の2011年2月にアパートを引き払い、地元に帰るのと同時にフラれた。サークルを離れて仲のいい友達がいない(というか自分から拒否ってた)、心のよりどころにしていた彼氏もいない。当時大学3年生、就職活動に本腰を入れないといけない時期に差し掛かっていた。

 

 余談だが、メンヘラがよくやる自傷行為について。リストカットは「自分の切り傷を見ると貧血を起こす」という特性?があるのでやったことはない。しかし、壁に頭をぶつけたり自分自身を殴ったりするなど、青アザを作るタイプのものはやっていた。これなら人に見られても「この前ぶつけちゃってぇ~!!私ってばドジだなぁ、テヘッ☆」で済ませられるし…と思ってたが、元彼にフラれる直前のケンカの際に(私が先に殴ったので仕返しとして)向こうに殴られて、唇から頬にできたアザだけはさすがに隠し切れなかった。何やってたんだろう…。

 

千年に一度レベルの荒療治

 2011年2月末、大学近くのコンビニのベンチに座ってボーッとしていた。フラれたし、大学は春休みで人がいないし、サークルも辞めたから用事がなければ大学に行く必要性がない。数少ない友達は帰省した。バイトは週3〜4日。やることと言えば、就活くらい…。

 フラれてメソメソしたって何も変わらない。就活して、大きな会社に入って、元彼もサークルの連中も見下してやろう!と考えた。色々とぶっ壊れた頭では、大したことは思いつかない。

 下手くそな化粧、似合わないリクルートスーツ、顔の大きさが強調されるひっつめ髪で企業説明会や一次試験に参加した。各企業の人事担当は、私のヤバい雰囲気を見抜いていたのかも知れない。もちろん、私より優秀な人間がたくさん受験していたこともあるだろう。二次試験まで進めたところは皆無だったが、当人は至ってポジティブだった。「自分を苦しめた人間を見下したい」それだけのために、業界業種を問わず出せるところは手広くエントリーしまくった。

 2011年3月11日も、某起業の入社試験会場にいた。14時46分、グルーブワークの発表を始めようとした瞬間に地震が起きた。机の下に潜り込み、頭を守ろうと必死だったのを覚えている。建物全体が音を立てて揺れる中、机の隙間から白く真新しい天井が眼中に飛び込んできた。

 

 今、この天井が落ちてきたら死ぬのか?

 

 恐怖はなかった。なぜなら、こんな経験をしたことがないから、脳裏に浮かんだその先がどうなるか想像できなかったから。ただただ「無」という感覚に襲われた。これがどうやら自分をリセットするきっかけになったらしい。

 

 「家族…ウチが心配だ。帰ろう」

 

 揺れが収まり、試験会場の外に避難した私は、それまでの「見下したいおばけ」に取り憑かれてたような自分から脱出し、千年に一度の非常事態を生き抜くために正気を取り戻した…はず。それ以降はご覧の通りである。学生会の安否確認やボランティア活動に参加し、社会性も徐々に取り戻していった。

 

リセットからのリスタートを

 私の場合、災害による生命の危機&ある種のショック療法でメンヘラ症状が治まったが、これを良しとは思っていない。東日本大震災クラスの災害なんて地球上で二度と起きてほしくないし、震災で逆にPTSDや精神を病んでしまった方もいるからだ。大学は校舎の修理でしばらく授業がなくなったし、就職活動も震災の影響で採用活動を取りやめor採用人数を減らした企業も少なくなかった。

 ただ、先にも挙げた「リセット」は治す上で大切だと思っている。一度、自分や取り巻く人間関係を白紙に戻す。それから、それぞれが本来持っているはずなのに、どこかに埋もれてしまった「優しさ」や「たくましさ」「強さ」などの、いわゆる「その人のいいところ」を見つけて、首から下げてリスタートする。その状態で誰かと会う。私みたいに友達が少ない人は、イベントに参加したり話題の店に行ったりするなど、とにかく外と出て社会との接点を持つ。そうすれば、少しは症状が良くなるんじゃないだろうか。すっごく適当なことを言うけど「禅」とかいいかも知れない。

 

 メンヘラの自覚がある人、どうか今の自分にしがみつかないで。「自分ってこんなもんだよね」と、自分自身を見捨てないで。治せるから。

 メンヘラに悩まされてる人、どうかちょっと離れたところで見守ってあげて。突き放しても、連絡だけは取れるようにしてあげて。そのうち治るから。