宣言する。私は「天気の子」は自主的には見ないことにした。理由はシンプルで、仙台でやってた「新海誠展」に、かつてのパートナー・ロキと行ったことを思い出すからである。現時点で自宅にテレビがないので、金曜ロードショーでうっかり見てしまった…と言うこともしばらく起きないだろう。私が選ばない限り、コマーシャルで流れてくる以上の情報を得ることはない。
パートナーが相方に与える影響は大きい。むしろ影響されないで生きる方が難しいのではないか。私自身は大学時代の元彼のせいで、彼が愛したブラックコーヒーが飲めるようになり、仮面ライダーシリーズの魅力も知った(父が虫が苦手だったため、実は家でウルトラマンとスーパー戦隊とメタルヒーロー以外の特撮作品を見た事がなかった。モスラなんか論外)。山形名物・甘辛く煮付けたコイなどヤツが好きだったものを全て好きにはなれなかったが、大したことのない私の世界を広げてくれたことに感謝している。少なくともブラックコーヒーが飲めるようになったことは、仕事の訪問先で「若い人はコーヒーよね!?」と言われ、有無を言わさず出された時に大いに役立っている。
比較するのはよくないが、冷静に考えて私から影響されることを最後まで拒んだロキってすごいな、と。彼は恐らく、私が愛するむすび丸を見ても何とも思わないだろうし、マッサージに行っても私のことは思い出さないだろうし、今後新しい彼女ができたとしても間違って私の名前で呼んでしまった…なんてことはしないだろう。無断で同棲したアパートを解約できるほどの神経の持ち主だ、命尽きるその日まで彼は彼のままだろう。
それが彼にとって幸せなら良いのだが…私に心配されるのは不本意だろうから、この話は一旦終わりにする。