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egg復刊は出版業界不況の打開策となるか

 以前も書いたが、ティーンエイジャーだった頃に愛読していた「エルティーン」と「マイバースディ」が休刊になってしばらく経つ。再開の兆しはない。

iwama03.hatenablog.jp

  そんな中、ギャルのバイブル「egg」が復刊するとのこと。マジか。ギャルには結局(なってみたかったけど)なれなかったが、雑誌自体はギャルのクラスメートに借りて読んだことがある。個人的には結構うれしい。

 同誌は2014年、惜しまれつつも休刊した。背景には「お金と一緒に押し付けられた『大人の都合』」があったらしい。「広告が多いこと」はeggに限らず、イマドキの若者が新聞や雑誌などの紙媒体から遠ざかっている一因になっているのではないだろうか。

 中川編集長の決断には理由があった。「読者モデル」という言葉の広がりに目をつけた周囲の大人が、雑誌に出ている女の子に接触。あくまで一般人の彼女らにお金をばらまき、SNSでの発信を強要したのだ。自分の気に入ったものを好き勝手に発信していた女の子たちが、だんだん大人の都合に振り回されはじめる。

 「こんな服、本当は着たくないけど、(ブランド側から)撮影で着てって言われたから……」

 そんな愚痴を聞くこと数知れず。リアルなギャル文化を発信していたeggがいつしか、アパレルやSNS系の会社といった「長い物」に巻かれざるをえなくなっていた。大人の都合でリアルが伝えられなくなる。ただの女子高生向け雑誌となったeggは部数をどんどん減らし、ついに休刊した。

復活した「egg」が2年と持たず“終わる”かもしれない理由 | ダ・ヴィンチニュース

 しかし、昨年3月にWeb版として復活。「1年以内の復刊」を目標として掲げた。

 現在の編集長・赤荻瞳さんは22歳。その辺の大学生と変わらない年頃で、Webに加えて紙媒体の編集責任を背負うケースは類を見ない。周囲からの期待や重圧はあるだろうが、彼女にはかつてのegg愛読者だったというバックボーンがある。愛が胸にあり続ける限り、多少の困難は乗り越えていけるだろう。1年という切りを設けたのは、egg雑誌出版がビジネスとして成立するか見定めたかったのか、ケツを決めることで赤荻編集長が自分自身を追い込んでいったのか。いずれにせよ、なかなかの「やり手」であることが伺える。

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 ギャルは義理堅く、必ず有言実行する。目標実現に向けて2019年1月25日から「公式Twitterアカウントの対象ツイートが1万リツイートされたら5月に復刊する」というプロモーションを打ち出した。復活から約1年、今日まで培ったWeb版読者との関係性やビジネスとしての可能性を計る集大成とも思えるアクションだ。

 期間は明確に設けられていなかったが、2時間で目標達成したそうだ。Twitter上で似たようなキャンペーンをいくつも見たことがある(1万RT達成で抽選でブツもしくはクーポンをプレゼント、とか)が、企業側の事業拡大がかかっているケースは珍しい。そして、SNSを利用することでニーズの把握をノーコストで計測し、時間・数字を根拠にできている。極めて現代的な出来事ではないだろうか。と、堅い話はいったん置いといて…結果を心から祝福する。おめでとうございます!!

   気がかりなのは、リツイート中に潜むかつて読者だったおばさんお姉さんの含有率。「復刊はうれしいし応援するけど、雑誌は買わないよ。だってもうそんな歳じゃないもん」と、無責任に言ってきてもおかしくはないし、「リツイート数=購買見込み数」と単純に期待できないのも事実だ。ビジネスとして雑誌の売り上げを手堅くしたいのなら、古き良きギャル文化やカタギに戻った卒ギャルした人たちのインタビューを紹介するページがあってもいいかも知れない。回顧ではなく歴史(ある種の民俗学的?)として、温故知新みたいな感じ。ただ、この案は「渋谷系女子のリアルを切り取る」編集方針には反するから、実現は望めないだろう。

 そして、イマドキの読者層がどれくらいの人数がいて、その中から少ない小遣いをはたいてでも雑誌を読みたいと思っているのが何人いるか…。特に、今までWeb版で満足していた人がどの程度いて、紙媒体も手に取ってくれるのか。雑誌全体が出版業界不況の煽りを受けている中で、動向を見守る意義はある。

 

 赤荻編集長はインタビューの中で

「ただ、雑誌復活はゴールじゃなく、webと雑誌を融合してギャル文化を発信する“新メディア”にしたいです」

『egg』web版で復活の勝算は? 21歳「新編集長」に聞く“ギャル文化”の未来 | ORICON NEWS

 との意向を示している。egg復刊に関する一連の流れが、世の中にどのような影響を与えるか。今後が非常に楽しみである。

 

 余談。クラスのギャル男が机の上に置いていたMen's eggもこっそり読ませてもらったことがある。ファッションページは参考になったが、その他のページで「野郎の脳内って、こんなにくだらないことばかり詰まってるのか…」と思ったことを覚えている。避妊はちゃんとしようね。