2020年度からプログラミングの授業が小学校で必修化されるそうだ。現役エンジニアによると現時点では残念な内容らしい。だよね。デジタルの世界は流れが早く、小学校時代に勉強した言語が将来使えない可能性もある…と、素人の私ですらイメージできるのに。「デジタル化」という言葉が古臭いと感じられる現代日本において、これやってプログラミング嫌いの子どもたちが増えたらどうするつもりか。言語といえど、英語嫌いとは訳が違う。英語はGoogle翻訳すればどうにかなる時代になったが、プログラミングはGoogle翻訳を作る側=根本の話だろう。プログラミング嫌いの子どもが増えたら現場の先生を責める…ということだけは絶対にしないでほしい。
現場の先生たちは、今ごろ研修やらなんやらで大変であることは想像に難くない。恐らく今小学校で教壇に立っている方々は、よほど興味でもない限りプログラミングなんかやったことないだろう。せいぜいHTMLかと。文部科学省は「先生は研修の通りに教えればいい!わからないことは子どもたちにググらせろ!」とでもおっしゃるか?それなら先生使わずにGoogle先生で調べさせた方が早くないか?プログラミングを、先生を通してわざわざ教える意義とは?謎である。
私たちが小学生の頃は、学校にパソコンが設置され、パソコンの授業が行われはじめた(通ってた小学校が情報教育モデル校みたいなヤツに指定されていたので、かなり早いうちから学校でパソコンに触れた)時代だったが、当時の先生たちの様子を振り返ると自分たちすらまともにいじったことがないものを子どもにちゃんと教えなければならない…という状況に置かれていた。上(文科省)からの命令とはいえ、ひどい無茶振りである。私が知っている範囲でカウントすると少なくとも20年以上、文科省がそうやって現場の先生に苦労を強いる体質は変わっていないらしい。こ れ は ひ ど い 。
そういえば、授業内容を担当教員の裁量に丸投げした「総合的な学習の時間」は今でもあるのだろうか。プログラミングの授業必修化よりも先にあれを改良・改善するべきではないだろうか。未婚独身子どもなしの自分だが、最近の教育業界の流れを見ると令和キッズのことがちょっと心配になる時がある。ただの杞憂だといいのだが…。