「喧嘩は同レベルの者同士でしか起きない」というのは有名な話。ここで示されている「レベル」とは知的レベルのことを指すのだろうが、「言語」と置き換えるとイメージしやすいのではないだろうか。言葉は発する人物の知性とこれまで過ごしてきた環境で積み重ねた経験が1つの結晶となり、声帯を通して世に放たれた結果であると、個人的に認識している。
例えば。反抗期真っ盛りの男の子が、部屋でお気に入りの音楽を流しながらノリノリで踊っていたら、親がノックもなしに入ってきて「しずねごだ!おだっでばりいねぇでゴミ投げてがいん!」と言われた。この場合、親の言っている意味がわからないとポカンとするしかないが、わかったら男の子に同情するか、親に対してムカっとするだろう。
(親の発言の訳:うるさいな!ふざけてないでゴミ捨ててこい! の仙台弁)
つまり、相手が意図することを理解でき、それが自分の中で受け入れられないと判断した時に争いの火種が生まれる…ということだ。
これを逆手に取れば、少しは世渡りをしやすくなるかも知れない。要するに、あなたをわざと不快にさせようとしてアクション「あなたのやることなすことさっぱりわっかりませーん◝(๑꒪່౪̮꒪່๑)◜」という態度を取れば、無駄なトラブルが避けられる可能性がある、とも言える。
残念ながら、世間には他人を攻撃しないと気が済まない人種がいる。彼らは時折こちらの感情を逆なでするような言動で煽り、こちらと争えるように仕掛けてくる。もしもあなたがそのアクションに気付いたら、決して相手を正そうと思ってはいけない。あなたが彼らと同じ人種なら、そんなことを思う前に対峙しているだろう。そういう行動を起こしていない段階で、彼らとは考え方が違う。まずその事実を理解した上でクールに回避する…のが、最善のアクションではないだろうか。