「写真は嘘をつかない」

　プロと素人の違いと言ったら「その仕事に対する知識と心構え、姿勢」であるということを、プロの写真家である山崎エリナさんのトークショーに参加して思い知った。

f:id:iwama03:20191123213334j:plain — 現場での体験をイキイキと語る山崎さん

　お話を聞いて印象に残っているのは「写真は嘘をつかない」とおっしゃっていた事。シャッターを切ると、被写体のありのままの姿だけではなく撮影者と被写体の関係性も写る。山崎さんが今回撮影したのは建設現場とそこで働く人たちの姿だが、山崎さんが現場に馴染んでいくにつれて人びとの表情もより鮮明に見えるようになっていっていた。それがホゲーっと作品を拝見した私にでさえわかるのだから、現場の魅力に加えて山崎さんの「切り取って伝えたい」という熱量が相当なものであることがうかがえる。この2つが混ぜ合わさった結果、見る者の心に響く作品たちができあがったのだろう。