スーパーいわちゃんねる!

人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

東京に住んでるだけでインスタ映え

 上京して半年ちょっと、そろそろ近況をSNSで報告する余裕も出てきた。と、ここで欲が生まれる。「私のことをバカにしてた地元の連中に、私が東京で充実してることを見せつつ『皆さまとはもう住んでるところが違うんでwww話し合わなくなってごめんなさいねーwww』ということをさりげなくアピールしてみよう」と。

 一時期、私のSNS投稿内容にケチをつけてきた人間が何人かいた。頼んでもいないのに投稿内容を逐一チェックされ、ご丁寧に「あの投稿ダサい」「画像加工の仕方が気に入らない」「そういう趣味は似合わないし、私の趣味趣向に合わないから見たくない、やめろ(=私のつながりにそういう人間がいるの恥ずかしい)」などと、LINEやメッセージを通じて事細かに教えてくださるのだ。彼らを黙らせられるほどの技術を身につける努力をしなければならない…と自覚はできたが、なによりも頻度がハンパなく監視されてる感覚を覚えたのでシンプルにウザかった。

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  先日の整理作業で連中をFacebookやTwitter上からは排除したが、InstagramのプライベートアカウントだけはFacebookと違ってTwitterと同じシステムのため、フォローされている状態で鍵アカウントに変更しても無意味だし、ブロックするか向こうがフォローを外さないとこちらの投稿を見られ続けるシステムだ。ならば連中がムカつく投稿を連投し、フォローを外してもらおう。ついでに嫉妬してくれたら御の字だ。

 手始めに仕事の話を出そうと思ったが、東京では普通だが地方ではレアなクリエイティブ系のため、業務内容や成果物を紹介してもその意義を理解できる人間があまりいないことに気付いた。悲しいかな、これが地方の現実…。

 仕方がないので路線変更。日々の東京での暮らしをキラキラに盛ることした。またの名を「印象操作」とも言う。出先の街をブラブラ歩きながらスマホで写真を撮って、トリミング&フィルターをかければ…ほら、インスタ映え画像の完成。

 ここまでは良かった。問題は添える文章=説明文=コピーライティング。彼らの知的レベルに合わせて言葉の選び方に注意を払った(おしゃれ、オシャレ、お洒落 のどの表現を採用するか…など)が、それだけではインパクトに欠ける。喫茶店に行ったとしても「オシャレなカフェに行ったよー☆」程度では甘い。そのレベルの内容は地方民もよくアップしており、一工夫する必要がある。

 この問題は東京の地名を入れることで解消されるが、そこで彼らが全国ネットのメディア等で情報を得ていて街の雰囲気が想像でき、耳慣れている場所を入れなければならない。上京未経験の地方民で都内に明るい人は少ない。

 山手線沿線で例を挙げると、王道のキラキラストリートは渋谷・原宿だ。上野・東京は東北人にとって新幹線で降りる駅=玄関口、という認識が強くて良い街だがオシャレ感が出せない。その他は品川と新橋はサラリーマン、秋葉原はオタク、池袋は埼玉県民の街(翔んで埼玉によると埼京線が埼玉の空気を池袋経由で都内に運んでいるらしい。池袋は埼玉の温床と言っても過言ではない。ヤベーな埼玉)で、後はよくわからん…という認識の人が多いだろう。かつての私がそうだったから想像がつく。駅名だけだと弱いので、訪問地の具体的な地名も入れることで東京にいるリア充感を増幅させる。

知れば知るほどおもしろい 東京の地理と地名がわかる事典

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 加えて、ランドマークに行ったらそこをタグ付けする、メディアが作り上げてきたイメージに沿う街の様子がわかるカットを1枚用意する(ために3箇所くらいでシャッターを切る)などなど、地元の連中に理解を促すための努力と労力を費やした結果、いいね!はそこそこ付いたがフォローは外れず。そして地味に疲れた。

 そもそも、なぜ田舎でくすぶっていて他人の投稿にケチつけるくらいしか娯楽がなく、付き合っていても楽しくない連中のために貴重な時間と培ってきた技術をを割かなければいけないのだろう。それよりも気心の知れたオンラインの面々とわちゃわちゃしたり、東京で新しくご縁をいただいた方々のお役に立つことを考えた方が建設的である。段々アホくさくなってきた。

 とりあえず「次に何か言ってきたら問答無用でシカトorブロックする」という方針だけ決めて放置し、Instagramのプライベートアカウントではこれまで通りのまったりとした投稿を続けることにした。だって東京と東北ではヒト・モノ・コトの何もかもが違う。わざわざ意識して誇示する必要もないな、と。東京に住んでいるだけでインスタ映え、すなわち「すべてが刺激的で楽しくて、飽きない場所にいる」んだから。