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【映画感想】ジョーカー

 事前情報どころか、アメコミに対する見識が全くないのに見に行ってしまった。

 ゼロベースではポカーン状態になること確定なので、とりあえず「独自の美学で犯罪行為を続けるバットマン最大の敵」であることまでは調べた。ついでにバットマンについてもちょっとかじっといた。

 ちなみに洋画は字幕派。英語は中学・高校生時代の勉強のおかげで耳慣れしているから苦ではない。むしろセリフを聞き流しながら「へー、そこはこういう風に訳したんだ〜」と、字幕と原文を比較できるくらいの語学力は今も有している。翻訳者に嫌がられるタイプで申し訳ない。

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映画『ジョーカー』オフィシャルサイト

「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトが演じてきたジョーカーを、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たに演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞した。

ジョーカー : 作品情報 - 映画.com 

 世界的な大ヒットになっており、本拠地のアメリカでは作品に影響を受けた人たちの暴動を懸念して一部の州警察が警戒態勢になっているそうだ。だが、映画を見ただけでそのような行為に走るのはジョーカーに言わせたら「ナンセンス」だろう。

 結論から言うと泣いた。泣いた映画は久しぶりだ。れは悪のカリスマ誕生と同時に、主人公・アーサーが自分で生き方を選択して理想の自分=ジョーカーを手に入れ、カリスマとして覚醒していく物語である。何もなければただの心優しい青年で生涯を終えていた彼が、ある出来事で偶然にも多くの人から注目される機会が訪れ…という展開なので、ある種のシンデレラストーリーとも言えるだろう。物語の舞台は噂によると一昔前の足立区並みに荒んだゴッサムシティだが、人より何よりここが作品中で一番ヤバい。

 ストーリーの7割弱はR15指定を遺憾無く発揮しており、冒頭からしばらくの間は見ていてツラいシーンが続く。特に自己肯定感が低い(愛着障害がある?)人や人間不信に陥っている人、介護疲れが溜まっている人、毒親持ち、リストラ・失業経験者、ブラック企業勤め、いじめ経験者、DV被害者、うつ病・精神病罹患者、あがり症、ぼっちなどは、うっかり自分と重ねてしまうとダメージを食らうだろう。つまり、アーサーは誰からも共感されやすい要素を抱えている。世界中が引き込まれてしまう理由がここにある。

 だからこそ、終盤にジェットコースターのごとく駆け抜ける爽快感がハンパない。よかったねアーサー、おめでとうジョーカー。「(この世界は)美しい」と呟く姿を見て安心したよ。苦労が報われたね。スカッとジャパン。

 以降の活躍はバットマンシリーズで拝見できるそうだが、映画館で前の席にいた女子3人組が「この後別な作品で殺されるんだよね〜」とネタバレをかましてくれたので、他の作品も見るべきか悩み中である。そうだよな、普通は正義の味方・バットマンが主役だもんな…。